■進化を続けるスプリングドライブ
2020年はグランドセイコーがデビュー60周年を迎えたアニバーサリー・イヤーだ。この節目にグランドセイコーはスプリングドライブの新キャリバーを発表した。それが「9RA5」で、同ブランドが誇る9Rスプリングドライブの進化版となるムーブメントだという。
細かな説明は省略するが、ムーブメントの厚みを従来よりも0.8mm抑え、さらに低重心化を図ることで装着感を向上。また、パワーリザーブもこれまでの約72時間から約120時間へと大きく伸長させ、実用性を一段と高めたものだ。
セイコーが開発した機構であるがゆえに、セイコーのブランドとグランドセイコーのモデルにしか搭載されておらず、価格もたしかに高い。
しかしそれでも、機械式時計以上に流れるように秒針が進むスイ
誕生から20年を超えて品質が安定しているばかりか、さらなる進化を遂げているのだから、購入時の選択肢に加えておくといいだろう。
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文/竹石祐三
竹石祐三|モノ情報誌の編集スタッフを経て、2017年よりフリーランスの時計ライターに。現在は時計専門メディアやライフスタイル誌を中心に、編集・執筆している。