【1】もやい結び/シーンを選ばない万能選手!
キング・オブ・ノット(結びの王様)と呼ばれる、基本中の基本。木やフックなど何かにロープを結び付けるときに使える。最終的には輪を作る形になるが、この輪は絶対に締まらない(小さくならない)ので、人命救助の際にも効果的。またシンプルな結び方なので、解くのも簡単だ。
1)結びたいところ(木など)にロープを回す
2)元側に小さな輪を作る。交差部のロープの上下に注意
3)2で作った小さな輪に端側を通す
4)端側を元側のロープの下へ通し、上に折り返す
5)もう一度、小さな輪に端側を通す
6)端側と元側を引っ張り、結び目をきつく締める
【2】自在結び/知っていると尊敬されるぞ!
テント設営時のロープは、長さ調整が必要になる。通常はテントに付属するロープに自在金具が付いているが、この自在結びは金具がなくても長さを調整できる。最初の結びをペグなどに引っ掛け、二番目の結びを動かすことで、長さ調整ができる。
1)ペグなどの固定したいものに端側を通す
2)回したロープの端側を、元側に下から上へ通してひと回しする
3)2の結び目からある程度の長さを取り、再度端側を元側に下から上へ一回しする
4)3をもう一度繰り返し、ひと結びを2カ所作る。この結び目と1の結び目の距離で長さ調整を行う
5)端側の2カ所のひと結びの外側に持っていき、ここでもう一度ひと結び作る
6)結び目を締める
【3】トラッカーズヒッチ/ここまで行くとマニアック(笑)
クルマのキャリアやトラックの荷台に積んだ荷物を安全に固定するための結び方。テンション(張力)を掛けて締められるので、まずはとりあえずロープを回し、その後にきつく結ぶということも可能。結び方は複雑だが、信頼性は高く、解くのも簡単だ。
1)クルマのキャリアのロープ用固定具や、トラックの荷台のフックなどにロープを掛ける。端側で輪を作り、その輪を真ん中で矢印方向にひねり、8の字にする
2)8の字の輪の中に、途中を束ねたものを矢印の方向に通し、元側を引っ張り固く締める
3)2で作った輪に端側を下から上に通す
4)端側を下方向に強く引いて引き締めたら、端側を矢印のように通して、ふた結びで固定する
5)ふた結びをしっかり絞めて、余ったロープはフックに挟んでおく
【4】棒結び/これ、知っていると便利です!
ロープを適当にまとめると、いざ使うときに絡まって解くのが面倒になる。そんなことにならないように、使い終わったロープはきれいに束ねておこう。解くときはロープを元側を引くだけだ。
1)ロープを折り返し、まとめたい長さの棒状に束ねる。先端は、棒状のロープに巻きつける分だけ残しておく
2)棒状に束ねたロープに、余った端側を巻き付けていく
3)巻きつけるロープが重なったり隙間が空かないよう注意しながら下へ巻いていく
4)下まで巻いたら、1の棒状の輪に端側を通す
5)棒状に束ねた上部の輪を引くと、端側を入れた輪が締まり固定される
【5】ひとつえつぎ結び/困ったときはこれで結んどけ!
2本のロープをつなぐ結び方の中で、最も簡単で信頼性が高い。太さが異なるロープ同士でも固くつなげ、テンション(張力)が掛かっていれば緩まない。ロープの長さが足りない場合や、ロープが切れてしまった際に便利な結び方だ。
1)白ロープの端側を折り返し、青ロープの端側を矢印の方向に通す
2)青ロープを折り返した白ロープの下に通す
3)青ロープを矢印の位置に通す
4)両方のロープを左右に引っ張り、結び目をきつく締める
(文/&GP編集部)
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