■天然成分で作られたハーブ系由来の虫除けもある
ここまで氏家さんに5つの基本を教えてもらいましたが、特に虫除け選びは悩むところです。虫除けといってもさまざまな種類があります。前述のように、ディートが入った虫除けは、強力な効果が期待されるものの、成分が強く、特に12歳未満の子どもには1日の使用回数の目安があります。また特有の刺激臭を感じて苦手な方もいると思います。
そんな人向けに、お子さんとのキャンプや釣りなどでも使える虫除けとして、ハッカやローズマリーなど、虫が嫌がる香りのハーブを使った、天然成分の虫除けもあります。特に3歳以下の小さいお子さんには天然成分でできた虫除けの方が安心かもしれませんね。
また、ハッカ油とアルコールを使ったものや、ハーブを蒸留したものなど、安全な素材をブレンドし、自分でオリジナルの虫除けを作ることができます。さまざまなレシピがネット上で紹介されていますので、参考にしてみてください。
■合わせ技で携帯用の虫除けアイテムを!
虫除けスプレーを携帯するのに合わせて、渓流ではなく、もう少し平地近くで、やぶ蚊などが多い場所では、蚊取りアイテムも有効です。昔ながらの蚊取り線香も、携帯用のサイズのものがあります。また腕に巻きつけて使える電子ベープもさまざまな種類があるので、虫除けスプレーとともに併用するのがオススメです。
■刺されたら…
ブユや蜂は毒性が強いので、刺されたら毒を吸い出すことが先決です。初期にこの対応をしておくのが重要。「インセクトリムーバー」という強力なスポイトは、マムシなどでも使える優れものだから携帯しておくと便利ですね。また何カ所も刺された場合などは、早めにお医者さんに診てもらい、治療を受けましょう。
傷口の範囲に合わせて、複数のアタッチメントがついています。注射器型のスポイトで患部に当てたところを真空状態にして、体液とともに毒を吸い出します。
釣りに行くときはもちろん、家族でキャンプに行く時や自然で遊ぶ際に、虫刺されでイヤな思いをしないためにも、ぜひこの虫除け対策を参考にしてみてください!
<取材・文/ナオ・サクライ>
【関連記事】
◆錆びにくく、切れ味バツグン!魚をさばくなら「骨スキ包丁」から始めよう
◆釣具なのに、なぜスノーピーク?錆びにくい釣りギアを3年間使ってみた結果
◆ほぼ素人がアジを10匹捌いて分かった「サカナイフ」人気の理由