■同じゴルフ2でも細かな違いが
展示場でいろいろなクルマを見ていると、個体ごとの細かい違いに気づくはず。その部分をいくつか紹介しましょう。
▼ミラーの位置
1987年までの前期型にはゴルフ1の流れでフロンドドアに三角窓がついています。そのためドアミラーは三角窓の後ろ側に設置されていました。1988年以降の後期型は三角窓が廃止されたため、Aピラー部分にドアミラーが設置されています。
▼バンパー形状
上の写真の白いゴルフはスモールバンパーと呼ばれるタイプで、紺色のゴルフはビッグバンパーと呼ばれています。ビッグバンパーは1990年以降のGLiとGTIに付けられました。
10年くらい前まではCLiなどにビッグバンパーをつけるオーナーが多く、中古車相場もビッグバンパーが付いたモデルの方が高かったとか。最近はスモールバンパーが人気で、ビッグバンパーをスモールバンパーに替える人もいるそうです。
▼モールタイプのフェンダーアーチ
ゴルフ2のフェンダーアーチはボディ同色の塗装になりますが、たまにバンパーと同じモールのフェンダーアーチになっているものがあります。これは新車当時にオプションで用意されたもの(一部グレードは標準装備)で、フェンダー部分にモールをかぶせています。
剥がすこともできますが、日焼けなどでボディ部とフェンダーアーチの色は合わなくなっている可能性があるのでそのまま乗った方がいいでしょう。
▼ホイール
こちらは純正オプションだったBBSのホイール。ベーシック系は鉄ホイール+ホイールキャップが標準。田中さんによると「昔は純正の鉄ホイールを履き替える人が多かったのでかなり捨てちゃいましたが、最近は『これがいい』と純正のホイールキャップを選ぶ人が増えています」とのこと。
■狙いは少しヤレたベーシック系。でもカブリオも捨てがたい…
展示場の奥にあるガレージには7月31日から幕張メッセで行われた「オートモビル カウンシル2020」に出展した個体も置かれていました。
まさにコンクールコンディションで内外装ともにピカピカ。バンパーなどのモール部分もきれいに塗装されていて、とても30年前のクルマとは思えません。
ただ、編集長としては適度にヤレた感じが出ているほうが、自分や奥さんの趣味に合うそう。外の展示場にあるものだと、予算150万円で買えるものも多くなります。内装は革より布のほうがいいとのこと。
一方で、カブリオにも未練があるようで、時々フラッと我々の前からいなくなり、クラシックラインなどが置かれているスペースを1人で眺めていました。
ちなみに現在はコロナウィルスの影響でカブリオの相場が少し下がっているそう。高値安定だったカブリオを欲しいと思っている人にとっては狙い時です!
編集長は自宅駐車場の関係で2台持ちが厳しいので、旧車の部類に入るゴルフ2だけでも大丈夫かというところを気にしていましたが、田中さんによるとオーナーの半数以上がゴルフ2の1台だけでカーライフを楽しんでいるというので、その辺りは問題なさそうです。
気になるクルマを何台か写真に収め、奥さんとも話をしてみるという編集長。無事にゴルフ2を購入したら、&GPでご報告します。
ちなみに納車整備とともに車検などで入ってくるクルマもあるため、契約してからクルマを仕上げ納車するまで3カ月ほど見てほしいそう。ゴルフに乗りたい人はスケジュールに余裕をもって探してください。
>> スピニングガレージ
<取材・文/高橋 満(ブリッジマン)>
高橋 満|求人誌、中古車雑誌の編集部を経て、1999年からフリーの編集者/ライターとして活動。自動車、音楽、アウトドアなどジャンルを問わず執筆。人物インタビューも得意としている。コンテンツ制作会社「ブリッジマン」の代表として、さまざまな企業のPRも担当。
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