■エアコンのスマホ操作を実現するべく、新アイテムを購入
そのマルチリモコンには、エアコンも登録できるのですが、それもうまくいきません。自宅にあるのは富士通ゼネラルの「AS-M56E2W」という機種。賃貸なので、自分で買ったものではありません。もう10年住んでいて、ずっと使い続けているので、かなり古い機種であることは間違いありません。だからでしょうか、マルチリモコンの機種選択画面に出てこないんですよね。エアコンの設定内容をマルチリコモンに学習させる機能もあるのですが、何度やってもうまくいかず、快適なスマートライフどころか、逆にイライラが募って、あきらめモードに。
そこで、Amazonで見つけたマルチリモコンをもう1つ買ってしまいました。「SwitchBot」という製品で、「リモコン」カテゴリーで「ベストセラー1位」になっていました。賛否両論を含めてレビューが多く、それを読んでいると、これならいけるかも! と。いま使っている+Styleの「スマートマルチリモコン」よりも自動で設定できる機種が多く、マニュアル設定も簡単そうでした。
待望のSwitchBotが届き、筆者の古いリモコンの登録を試みたのですが…。
登録できるエアコンメーカーは数えきれないほどあり、そこに「Fujitsu」もあったのですが、残念ながら「AS-M56E2W」や、それに近い機種名は見つからず。「Fujitsu」を選択した上で、プリセットされた103のリモコンを1つずつ確認して、反応したものを登録できる機能があるのですが、それもダメ。メーカーや機種名に関係なく、リモコンを学習させる「スマートラーニング」という最終手段があるのですが、それもうまくいきませんでした。
■マルチリモコンは万能ではない
マルチリモコンと言っても “マルチ” ではないんですよね。古い機種のリモコンは登録できないのかもしれません。Amazonのレビューにも、筆者と同じようにうまくいかず「ダメだ、こりゃ」的なものも結構ありました。ですが、たかが赤外線リモコンじゃないですか。わずかな情報を送信するだけじゃないですか。温度や風量の設定まではできなくても、オン・オフくらいはできそうな気がするんですよね。涼しくなってきましたし、ベッドに入ってから「アレクサ、エアコンを消して」とか、やりたいんですよね。
エアコンに不調があれば、大家さんに相談して、新しい機種に買い替えることもできますが、10年使っているわりには、エアコンの効きはいいんです。わざわざ自腹で新しいエアコンを買うのももったいない。なので、なにか良い方法がないか、もう少し模索してみようと思います。
今、我が家には2つのマルチリモコンがあります。もったいないし、スマートじゃないですよね。もし、どちらがリモコン操作に成功したら、そのときは、もう1台はメルカリに出品することにしようかな…。
[IoTで自堕落生活への道_05]
→賃貸住宅あるあるにハマり一歩も進まず…
編集部追記:記事内にある富士通ゼネラルのエアコン「AS-M56E2W」は2015年発売のモデルになります。またリモコンはRF(無線)方式なので、赤外線方式のリモコンと同じ方法でスマートリモコンに学習させることはできません(9/30)
<取材・文/村元正剛(ゴーズ)>
村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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