■主要な料金プランをチェックしていこう
「あーだこーだ言われても、結局選択肢が多すぎてどうすべきかよくわからないよ」という人のために、自分がどんなプランを重点的にチェックすべきかわかるようにチャートを作ってみました。まずは、こちらをやってみてください。
以下、各ジャンルの料金をまとめましたので、自分がゴールしたカテゴリを重点的に確認してもらえればと思います(本稿では、段階性定額プランの紹介は省きます)。
▼MNOメインブランドの無制限プラン
基本料金は6600円前後です。さらに家族割引や光回線セット割引をフル活用すると、4600円程度まで下げられます。なお、3GB以下の通信で済んだ月は自動で割引が適用されるので、使用量にバラつきがある場合も比較的無駄なく運用できます。
▼MNOのオンライン専用プラン
基本料金は2480円〜2700円と割安です。ただし、家族割や光回線セット割の割引特典適用は望めません。また、先述した通り、サポート体制が基本的にチャットツールとなること、キャリアメールや留守番電話などが利用できなくても問題ないことなどを確認しましょう。ちなみに、povoやLINEMOでは、eSIMプラン提供も明言されているので、eSIMプランを使ってみたいなら要注目です。
▼MNOのサブブランドの小容量プラン
サブブランドで特に狙い目なのが小容量プラン。月に1500円程度(ワイモバイルも家族で割引を活用すればこのくらい)の維持費で済みます。例えば、外出頻度が低く、月に3GBまでの利用でほとんど済んでしまうような人は、検討してみると良いでしょう。なお、UQ mobileの「くりこしプランS」は余った容量を翌月に繰り越せることもポイントです。
▼MVNOの格安SIMプラン
オンライン専用プランを意識したMVNOの通信プランとしては、日本通信SIMの「合理的20GBプラン」や、mineoの「マイピタ」などが主力となります。また、小容量の選択肢としては、2〜3GBの通信量を1000円未満で利用できるIIJmio「ギガプラン」やnuroモバイル「バリュープラス」などに注目しておきましょう。ただし、先述の通りMVNOは混雑時間などに通信速度が遅くなりがちなので、その点は留意しておいてください。
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大まかに今春に登場する料金プランの概要について説明しましたが、カバーしきれなかった詳細な仕様にも重要なものが多くあります。もし、気になる料金プランを見つけられたら、公式サイトなどで細かい部分をチェックするのを忘れずに。また、執筆時点でまだ提供されていないプランに関しては、後日仕様が変更される可能性もあります。追加発表の有無についても、キャッチアップしておくと安心です。
なお今回は、MNOである楽天モバイルを省いた形で解説をしました。こちらも限定的ではありますが、生活圏内に楽天回線エリアがある人にとっては、有力な選択肢になりますし、維持費0円という魅力もあるので、気になる場合は併せてチェックしてみることをオススメします。
<取材・文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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