黒の下地塗装がリアルな金属感を生み出す【達人のプラモ術<ファントム編>】

【達人のプラモ術】「1/72 F-4Eファントム ベトナムウォー」03/04

プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。前回の記事(>> エアブラシと筆塗りの“ハイブリット塗装”で迷彩の自然な塗り分けを再現!【達人のプラモ術】 )で完成した、「アメリカ空軍 F-4E戦闘機(前期型)“ベトナム・ウォー”」の東南アジア(SEA)迷彩。今回は、よりリアルなファントムに仕上げるため、ジェットノズルと尾翼に金属風塗装を施していきます! それでは「金属塗装編」をどうぞ!

 

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F-4ファントムは、今回のベトナム迷彩をはじめ、派手なマーキングが映える海軍のハイビジ塗装(軍用機の塗装)などで模型映えする機体です。ですが、プラモの魅力をより引き立たせるポイントがいくつかあります。中でも水平尾翼から下側エンジンノズル周囲は、高温となるジェットエンジンの排気に晒されるため、チタン合金などが使われた無塗装の金属地肌がむき出しになっていて、これがファントムの大きな特徴になっています。このナチュラルメタル(無塗装の金属)の質感を塗装でリアルに再現することで、ファントムのカッコよさをより強調できます。

 

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!@Modelart_MOVIE」も配信中

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