1. パーツ塗装の際の便利ツール「塗装クリップ」(セリア)
筆塗りやエアブラシの際に小さなパーツは持つ部分がないため、塗装に苦労させられることがあります。塗装クリップでパーツを挟んで保持することで各段に作業がラクになります。1セットに5本入りとコスパも抜群に良いので数を揃えることでパーツ塗装の効率もアップします
2. マステやプラ板を丸くカットできる便利ツール「コンパスカッター」(ダイソー)
塗装で欠かせないマスキングテープやプラ板を任意のサイズで丸くカットするのは手間がかかります。テンプレートを使うこともありますが、円のサイズが限定されてしまうのが辛いところ。そこで便利なのが任意のサイズの円がカットできるコンパスカッターです。足の片側にカッターの刃が取りつけられていて、コンパスと同じように円を描くことで正確に円をカットできます。
3. コスパ最強!迷彩塗装のマスキング材に使える粘土「もちっとのびーるねんど」(ダイソー)
工作用の粘土として人気が高い「もちっとのびーるねんど」ですが、プラモ製作では塗装のマスキング材として大いに使い勝手の良いアイテムとなってくれます。
以前この連載で製作したタイガー戦車や戦闘機のプラモデルといえば迷彩塗装が必須ですが、迷彩塗装はマスキングを繰り返して塗装を重ねていくために多大な手間がかかります。複雑な迷彩パターンを凹凸の多い車体や機体に描くにしても、一般的なマスキングテープでは難しい場合もあります。
でも柔軟性のある「もちっとのびーるねんど」を使えば複雑な塗装パターンも簡単にマスキングできてしまいます。柔軟性が高いので、迷彩パターンを作るのは容易ですし、伸ばしてもちぎれないので、例えば戦車の車体のデコボコにもしっかりと馴染ませられ、粘土の厚みを変えることでエアブラシ塗装での塗装のボケ足を変えることも容易です。
何度も使っていると粘土は塗料で汚れてきますが、柔軟性がなくならない限り再使用できるコスパ最強のマスキング材です。
4. フィギュアの改造や小物パーツの複製に「手芸用樹脂粘土」(ダイソー)
樹脂粘土は、成形し常温で乾燥させることで硬化する粘土です。成分的にはエマルジョン系、つまるところ木工用ボンドと成分が同じなので、紙粘土などと違いケバ立ちがなく、また乾燥後に切削や研磨、塗装ができるのが特徴です。細かい造形に適しているのでAFVジオラマの小物の製作やフィギュアの改造などに使います。30gに小分けされているので、うっかり固まってダメにしてしまうといった無駄も防げます。
この手芸用樹脂粘土は、汎用性の高いホビー用粘土で、小物の製作や1/35フィギュアの改造(ポーズの変更で関節作る、顔を自作する等)で使われているほか、タミヤが展開している人気のホビー、フェイクスイーツの製作でもよく使われています。乾燥後に塗装もできますが「ホワイト」「ブラウン」「イエロー」「レッド」「ブラック」「ブルー」「イエローオーカー」「グリーン」とカラー展開も豊富です。
5. 光硬化のクリアレジンでディテールアップ!「LEDライト対応レジン液クリアハード UVカラーレジン液」(ダイソー)
光硬化のクリアレジンというと、従来はディープなホビー素材という印象で、価格も高価で扱っているショップも限られていましたが、アクセサリー製作の人気で、100均でも数多くのレジン素材が扱われるようになり、安価にかつ気軽に使えるようになりました。
クリアハードレジンはカーモデルやバイクモデルのメーターのガラス表現、キャラクター系フィギュアの瞳の光沢感再現、ジオラマでの水の表現など、クリア塗料では再現の難しい厚みのある透明な質感を再現できます。
またカラーレジン液は自作した型に流し込んでパーツの複製に重宝します。どちらも紫外線ライトやLEDランプ、あるいは自然光をあてることで硬化します。
6. 水平直角を出したときのサポートに「木製立方体」(ダイソー)
単純明解、見てのとおり木の立方体です。これをどう使うかというと、カーモデル製作のサポートに役立ってくれるのです。
例えばカーモデル、それもF-1マシンではリアに大きなウイングを装備していますよね。組み立てにはいくつかのパーツを組み合わせますが、ウイングは正確に水平・直角が出ていないと作品が台無しなってしまいます。しかし大抵の場合、パーツの接着面積が少ないため、なかなか水平・直角が出てくれません。
そこで、平らな面に置いた木製のキューブを治具にして組み上げたウイングを挟み込み固定させることで、正確に水平・直角が出せるというワケです。
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2回にわたり、達人オススメの100均で購入できるホビーアイテムを紹介してきましたが、実はまだまだ模型の製作に使えるアイテムが100均にはあります。接着剤などもプラ用のみならず多くの種類を入手できます。また今回紹介した「もちっとのびーるねんど」のように、視点を変えることで全く別の用途で使い勝手よいツールになってくれるアイテムも数多くあります。
一度モデラー目線で100均を散策してみてください。あなたの探していたツールが見つかるかもしれませんよ。
>> 達人のプラモ術
<写真・文/長谷川迷人>
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