ニッパー選びのポイントと達人オススメニッパー7選【達人のプラモ術<道具編>】

■ニッパーの種類を知っておこう

①薄刃ニッパー

▲タミヤ「薄刃ニッパー」

通常より刃先が細く薄く仕上げられたニッパーです。薄く切れ味の良い刃で、切断面にかかる圧力を抑えてシャープな切断面を得られ、同時に白化を最小限に抑えられます。半面、刃先がデリケートなので、厚みのあるものをカットしたりラフに扱うと、刃先が歪んだり、ずれてしまうといったトラブルが起こる場合があります。そのためほとんどがゲートカット専用となっています。

▲ゲートカット用だが、細かなパーツの切り出ししやすいように刃先が先細形状となっており刃も薄い形状になっている

 

②片刃ニッパー

刃が片面のみで、片側が刃を受ける直線形状(簡単言えば包丁とまな板)となっている精密ニッパーです。正確にシャープな切断を実現し、ゲートの切り離し断面を綺麗にそろえられるため、切断面の白濁が出にくいといったメリットがあります。ゴッドハンドのアルティメットニッパーがよく知られています。

 

③『ストレート刃』と『ラウンド刃』

ストレート刃のニッパーは刃先の形状が直線で、細いゲートでも刃を入れやすく、パーツに刃を密着させやすいので、ゲート跡が少なく、切断しやすいのが特徴です。

▲タミヤ製の薄刃ニッパー。薄刃に緩やかにラウンドがつけられている

刃先に曲面となっているラウンド刃タイプは応力を刃先に集中できるので、肉厚のゲートでもパチンと軽い力で切断できるのが特徴です。

Mr.片刃ニッパーを見ると刃がストレートな形状でゲートを残さないようになっているのが分かる

通常はラウンド刃、精密なものを切断する場合はストレート刃を使うといった具合にニッパーを使い分けるのがオススメです。

 

■使い勝手、価格、入手しやすさから選んだ達人オススメニッパー7選

1. ビギナーにもオススメのベーシックニッパー

タミヤ
「モデラーズニッパーα」(1320円)

汎用性の高いプラスチック切断専用ニッパー。刃先も形状もパーツの切断に考慮されており細かな部品が切りやすい。高炭素鋼を焼き入れ熱処理したシャープな切れ味で耐久性も高い。パーツの切り離しだけではなく、プラ棒やプラ板の切断にも使える。

 

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