知っておきたい接着剤選びのポイントと失敗しない使い方【達人のプラモ術<道具編>】

■プラスチック(スチロール樹脂)用接着剤

80年代初頭ぐらいまでは、プラモデルにはチューブ入りのプラ用接着剤が付属していましたが、現在は付属していません。なので別途購入しなくてはいけないわけですが、まずはスチロール樹脂(プラスチック)用接着剤を用意しましょう。通常タイプと、細かいパーツの接着に使い勝手の良い流し込みタイプ。この2本を揃えておけばOKです。

 

▼タミヤ「タミヤセメント(角びん)」(220円)

もっともべーシックなプラモデル用接着剤。やや粘度があり、乾燥後の接着強度もしっかりと確保できる。四角いビンは倒れにくく、万が一倒れても中身がこぼれにくくなっている。

 

▼タミヤ「タミヤセメント(流し込みタイプ)」(330円/速乾374円)、

サラサラタイプで、パーツの接着面を合わせておいて、すきまに流し込むタイプの接着剤。毛細管現象を利用して小さなすきまにも流れ込みしつかりと接着が可能。付属の刷毛は極細面相筆となっている。粘度のある通常タイプと適材適所で使い分けるのがベターな使い方。乾燥がより速い速乾タイプは本当に乾燥が速く、接着剤のはみ出しが少なく、接着面がきれいに仕上がるので小さなパーツの接着にも使い勝手が良い。

 

▼タミヤ「タミヤリモネンセメント」(352円/流し込みタイプ440円)

柑橘類から抽出されるリモネンを使用しているオレンジの香りの接着剤。有機溶剤特有の刺激臭がなく、小さな子どもでも安心して使える接着剤。塗料を溶かすことができないので、塗装したパーツは接着面の塗装を落としておく必要があるので注意。サラサラタイプの流し込みタイプ版もある。

 

▼Mr.ホビー「Mr.セメントS(流し込みタイプ)」(275円)

Mr.ホビー製の低粘度流し込みタイプ接着剤。飛行機模型の胴体や主翼部等、接着面積が大きく強度が必要な部位でもサッと流れ込んでいくので、効率よくパーツを接着できる。より接着力が強く速乾性のある「Mr.セメントSP」(330円)もある。

 

▼Mr.ホビー「Mr.セメントSPB(ブラック)」(352円)

黒い顔料が添加された低粘度流し込みタイプ接着剤。接着部分が黒く着色されるの確認しやすい。またプラ板工作時等の際には合わせ目が黒く残ってアタリとなるので、正確な寸法出しがしやすいといったメリットもある。

 

【次ページ】瞬間接着剤は用途に応じてさまざまなタイプがある

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