■組んでから塗装する
コクピットはサイドパネルを含めると20個以上のパ-ツで構成されています。インスト(説明書)ではそれぞれのパーツの詳細な塗装指示がなされていますが、ともかく細かいので個々に塗装していくには手間がかかります。
そこでコクピット本体やサイドパネルをできる限り組みあげてしまい、指定の機内色(タミヤ「アクリルミニ XF-59 デザートイエロー」)で一気に塗装し、レバーやスイッチ類は後から筆で塗装していくことで、効率的に製作を進められます。
■メッキを落とせない部分はメタルプライマーで下地処理
コクピットの両サイドとなる胴体内側部分も、パーツを取り付けて機内色で塗装しなくてはいけないのですが、当然ながらメッキされています。胴体の外側はメッキを活かすのでメッキ落とし剤は使えません…。困りましたね。
そこで、この部分は金属パーツへの塗料の食いつきを良くする下地剤「メタルプライマー」を使います。
メタルプライマーを胴体内側のメッキ面に塗布しておくと、その上から機内色で塗装しても塗膜が剥げにくくなります。メタルプライマーであってもメッキの表面では塗料の定着を若干良くする程度ですが、胴体内側内部は完成後に手で触れることはないので、これで問題ありません。
ならばコクピットのパーツもわざわざメッキを落とさずともメタルプライマーでいいのでは? と思われるでしょうが、小パーツにプライマーを塗装すると塗膜の厚みでパーツのシャープさが失われてしまうので使用を避けています。
■メッキパーツはプラ用接着剤が使えない
メッキを落としたパーツは通常のプラ用接着剤が使えますが、メッキパーツは接着剤がプラ材を溶かせないため使えません。胴体内側の小パーツ類は瞬間接着剤を使用して接着しています。メッキをはがしてプラ用接着剤を使う際も、接着強度を増すために接着面のメッキ被膜をカッターやヤスリで削ってから使用します。