■支援船のダメージパーツを自作
今回一番の見せ場になる支援船のダメージ(2個ある酸素タンクで内部の液体酸素を攪拌した際、配線の欠陥から火花が飛んで爆発。外板も吹き飛ばされる)を製作します。
キットは内部の酸素タンクや燃料タンクパーツが再現されていますが、なぜかダメージ表現はされていないので、酸素タンクを爆発した状態にそれらしく改造していきます。
とはいうものの、参考にできるのは、大気圏再突入時に切り離され司令船の窓から撮影された不鮮明な写真だけなので、あくまでもイメージで製作。また酸素タンクがあるブロックの隣の部分は内部が省略されているので、ジャンクパーツを使ってそれらしく再現しています。
また内部には金の断熱シートが張られている部分もあるので、ここはゴールドフィニッシュシートを使っています。
★達人流製作のポイント!
①司令船はミラーフィニッシュシートでリアル再現
②ダメージ再現はキットを改造して表現
③映画アポロ13を観てモチベーションアップ
次回は司令船と支援船の仕上げと月着陸船の製作編です。お楽しみに!
■アポロ13号の逸話
キリスト教では13という数字は忌み数と言われています。アポロ13号の打ち上げ日は’70年4月11日、数字を全部足すと13。打ち上げ時間は13時13分だった。打ち上げは39番発射台(13の3倍)からで、事故が発生したのは4月13日19時13分。科学的な根拠はなにもないのだけれど、映画『アポロ13』の中でもジムの妻マリリンが13号なのを不安がるシーンがあります。また記者会見でも話題となり、ケンがあらゆる不吉と言われることを試したが何も起こらなかったとジョーク交じりに語っています。それでも事故は起きたんですけどね。
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<製作・写真・文/長谷川迷人>
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