“自己流洗車”はもう卒業。想像以上に愛車が輝くプロの技を伝授!【ボディ洗車編】

■STEP4:完全にシャンプーを流し切る

佐藤さん:モールやドアの隙間、ボディの凹凸などに泡が残りがちなので、しつこいくらい水ですすぎます。

佐藤さん:洗車の基本は、ボディに残った水分を水滴のまま乾かさないこと。天気の良い日や気温の高い日は、“ボンネット”“ドア”など、部分ごとに区切って洗うのがセオリーです。

──シャンプーだけで十分キレイになってませんか?

佐藤さん:最近のカーシャンプーは泡立ちも泡切れもよく、しっかり汚れを落としてくれます。ただ、長時間洗っていないクルマは、目に見えない鉄粉が残っている場合が多いので、コーティングをする前に要チェックです。

■STEP5:塗装表面の鉄粉をチェックし除去

佐藤さん:ビニール越しにボディを指先でなぞると、シャンプーでは落とせなかった鉄粉の存在がよくわかります。

──ザラザラとした感触が伝わってきますね。

佐藤さん:鉄粉は時間が経つと塗装面にこびりついてしまいます。そのままでもコーティングすることはできますが、水切れが悪くコーティング剤のノリもイマイチなので、3〜4ヶ月に一度は鉄粉を除去する作業もしたいところ。鉄道や工場の近く、高架下に駐車している場合は、より鉄粉が付着しやすいようです。鉄粉落としには、リンレイ「ウルトラハードクリーナー」(参考価格:1428円)。「これで取れなければコンパウンドで磨くしかない」と言われるほどの洗浄力を持つクリーナーです。

佐藤さん:本来は水を拭いた状態から施工しますが、強い薬剤なので、慣れないうちはシャンプーをすすいだ水が残った状態からスタートするのが無難です。汚れを浮かせるため少し放置しますが、絶対に乾燥させないよう注意してください。

▲鉄粉除去剤に触れたクロスは、他の工程で使わないように注意。また、地面に落とした場合は交換するか、砂やゴミでキズをつけないよう、よく洗ってから使用します

佐藤さん:季節によりますが、1分ほど放置したら、塗装面から浮いた鉄粉をやさしくクロスで拭き取りながら水で流します。薬剤が残ってしまうとボディに良くないので、細かな溝にも残らないよう何度もしっかりと水を流します」

──汚れによる抵抗がなくなったためか、水がフィルム状になって途切れることなく流れますね。すすぎ時間の目安はどれくらいですか?

佐藤さん:薬剤が残っているとヌルヌルするので、指で触ってキュッキュッという感触になるまで水を掛け続けてください。砂ぼこりや水垢、鉄粉を落とせば下地の完成です。ここまでしてあげれば当然コーティング剤のノリも良くなりますので、次回で詳しくご説明します。すぐにコーティングを施工しない場合は、ボディの水分をしっかり拭き取っておいてくださいね!

というわけで、ボディ洗いが無事終了。自分の手で磨き上げる達成感を感じられる洗車は、充実したカーライフに欠かせないのです。

>>A PIT オートバックス東雲

住所:東京都江東区東雲2-7-20
営業時間:9:00~22:00
定休日:不定休

>>想像以上に愛車が輝くプロの技を伝授!

<取材・文/杉山元洋>

杉山元洋|自転車やSuperCubなどの二輪車と大衆酒場を愛する、下町育ちの編集者兼ライター。男性情報誌、ビジネス、生活情報、グルメなど、幅広い分野の雑誌・ウェブ記事制作に携わる。Instagramアカウント:xcub_redbear

 

 

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