デカールのシルバリングを抑えてフィニッシュワーク【達人のプラモ術<SR-71Aブラックバード>】

■フラットクリアーによる仕上げ

デカールをしっかりと乾燥(常温で最低24時間)させたら、デカールの保護と仕上げ塗装としてフラットクリアー(つや消しクリアー)を塗装して仕上げます。

【Before】

▲デカールを貼り終わった状態。密着はしているもののデカールのフィルムが不自然に目立ってしまっている

【After】

▲フラットクリアーでオーバーコート塗装をすることで、デカールの不自然な光沢が消えて塗装と均一な艶消しの仕上がりとなる

▲オーバーコート塗装は耐候性の弱いデカールの保護の意味もある

▲写真左がデカールを貼っただけの状態。右がフラットクリアーでオーバーコートした状態。塗装により透明な余白フィルムが目立たなくなっているのが分かる

 

■デスクトップモデルに仕上げ完成!

キットは脚を出した着陸状態と、脚を収納した飛行状態を選択できるようになっています。今回は飛行状態を選択。別売の展示用スタンド(ICM製)を使いデスクトップモデルとして仕上げることで、黒い怪鳥と呼ばれたSR-71の特異なシルエットがよく映えるのと、何よりカッコよくなります。

▲今回使用した展示用スタンドはICMが発売している『エアクラフトモデルスタンド』だ。1/144のSR-71だと中サイズがオススメ。取り付けには機体側にスタンドを固定するための穴を開ける工作が必要となる

▲スタンドはセミグロスブラックで塗装している。機体と比較すると、機体の塗装に黒を使っていないことがよくわかる

 

■完成!

1/144スケールでもSR-71は20センチ近いサイズがあり、デスクトップモデルとしたことで、存在感のある仕上がりとなりました。製作は難しくないのでビギナーにもオススメの優良キットです。ぜひチャレンジしてみてください!

 

★NEXTアイテム★

MENGモデル「1/35 イスラエル軍 装甲ブルドーザー D9R」

イスラエルが開発した軍用ブルドーザーで、バリケードや地雷の除去、一時的な道の作成、敵の建造物の破壊などに活躍しています。自衛のために、7.62mm機関銃も備え装甲を纏った特異なスタイルが魅力的な建機です。お楽しみに!

 

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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