ウエザリングとダメージ表現で重機らしさを再現!【達人のプラモ術<D9R装甲ブルドーザー>】

■陰影を意識したムラ塗装?

車体の塗装は「IDFグレー3(現用)」の単色なので、エアブラシを使います。ただし、ドーザーブレードの下側などは下地のオキサイトレッドを部分的に残すなど、ウエザリング塗装への布石として意識的に塗装ムラができるように塗装していきます。

また複雑な形状をしていることもあり、車体を組み上げると奥まった部分が塗りにくくなるので、車体下部、キャビン部分、左右の転輪ユニット、ドーザーブレード、履帯といった具合で、ブロックごとに塗装していきます。

▲車体とリッパーは複雑な形をしているので、エアブラシで丁重に陰影を意識しながら「IDFグレー2(ー1981ゴラン高原)」を塗装していく

▲「IDFグレー3(現用)」で塗装したドーザーブレード。下側は意識的にオキサイトレッドの下地を残している

▲運転席ブロックもしっかりと塗装。窓のマスキングは、ウエザリングが終わるまで剥がさないこと

▲車体の基本色「IDFグレー3(現用)」の塗装が終わった車体やドーザーブレード、足まわりなどの各パーツ

▲履帯も車体と同色で塗装

▲実車の写真を参考に、車体下まわりと足まわりはレッドブラウン+フラットブラック+シルバーで調色した錆色を塗装しておく

▲インスト(説明書)の指示に沿って、車体各部の手すり類を艶消しの赤で塗装

 

■金属履帯がカッコ良し!

戦車だと無塗装の履帯が一般的ですが、D9Rでは車体色に塗装され、その後、瞬間接着剤で車体に組み付けます。ちなみに、前回苦労して組んだ金属製履帯ですが、車体に取り付けると上側が自重で自然と垂れた感じとなり、スプロケットホイールとかみ合う部分もプレートが組み合わさった履帯のごつい感じが出て、リアル感マシマシになりました。いゃあ! カッコいいじゃないか! と悦に入っております(笑)。

▲塗装して組み上げたフリウルの金属履帯。ゴツゴツした重量感を再現できた

▲キットはプラ製の組み履帯で、良くはできているが無骨な質感という点では金属履帯に軍配が上がる

 

【次ページ】徐々にリアルさを表現していく

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