■テクスチャーペイントを使って砂礫を表現
車体や足回りの砂礫の表現にはさまざまなアイテムが使われています。今回はペースト状のタミヤ情景テクスチャーペイントのライトサンド(明るい砂の色)とダークアース(泥の色)を使って、車体や履帯周りの汚れを再現します。
テクスチャーペイントはペースト状なのでそのままでは塗り伸ばしがしにくいのですが、タミヤアクリル溶剤で希釈することで筆で薄く塗り伸ばすことや重ねて厚みも出すことも可能です。乾燥後の定着性も良く、乾燥後にデザインナイフやヤスリで削ることで剥がれた感じを表現もできます
■スミ入れ塗料で錆の表現
テクスチャーペイントが乾燥したら、その上からタミヤスミ入れ塗料のブラウンとダークブラウンを使って転輪周りや車体外板に錆色を入れていきます。また車体のグリル部分や大きな吸気筒には同じスミ入れ塗料のブラックを使ってディテールを強調しています。
ドーザーブレードはむき出しになった地肌を再現するために、前回の塗装で下地のオキサイドレッドを残した部分の上からダークシルバーでドライブラシを入れます。そしてウエザリングペンシルのシルバーでスクラッチ傷を描き込み、そこからテクスチャーペイントとスミ入れ塗料でガッツリと汚しています。
■ウエザリングはほどほどがちょうどいい?
ウエザリング塗装は作品の表情がどんどん変化していくので、ぶっちゃけすごく楽しい作業です。ありがちなのが、もう少し汚そう、もうちょっと汚して~…などと繰り返しているうちに不自然なまでに汚れた作品になってしまうこと。やりすぎて泥の跳ね上がりが不自然な方向になってしまっているなどにも注意が必要です。
慣れないうちは全体のバランスを見ながら「まぁこんなモンかな」とちょっと控えめ位に仕上げるのが失敗しないコツです。