機体の塗装はどこか懐かしい雰囲気で仕上げてみる!【達人のプラモ術<パイパー・トライペーサー>】

【達人のプラモ術】
モノグラム
パイパー・トライペーサー・スポーツプレーン(ノンスケール)
02/03

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。

60年以上も前のモノグラム社製キットに取り掛かっている達人。さすがに現代のキットとは違い、細かい修正をしつつ進めていくのですが、意外にも細かいディテールがしっかりしていることが分かります。とはいえ、半世紀以上の年月を感じさせることも…。

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■ご機嫌最高モノグラム!Part2

1970年代、日本国内で知名度と入手しやすい海外メーカーのプラモデルといえば、アメリカのレベル社とモノグラム社が双璧をなしていたと思います。60歳以上のモデラーだと、レベルではなく今でもラベールと呼んでいるモデラーも多いのでは。

達人も小学生当時、おばちゃんが一人でやっていた近所の小さな模型店(江口模型)でレベル社の1/72飛行機シリーズを夢中になって買っていました(レベル社は1963年にグンゼ産業と提携、1/72戦闘機シリーズは100円という低価格で発売。子どものおこづかいで購入できた)。

レベルの1/72飛行機シリーズの中でも模型小僧に強烈なインパクトを与えてくれたのが、このP-51Dマスタングでした。第8空軍343飛行隊のミリーGギラー少佐の機体なんだけれど、赤いマスタング!このボックスアートに心を鷲掴みされちゃったワケです。後年、実は赤じゃなくてオリーブドラブが正しいと知るんだけれど、今でもギラー少佐のマスタングを作るとしたら赤で塗る!と思っております。あぁカッコ良いなぁ。

そしてモノグラム。個人的な意見ではありますが、レベルより凄い!と思っていました。シャープなディテールや完成度の高さもさることながら、プラモデルとしての水準も群を抜いていたからからです。もちろん高嶺の花でしたけどね。モノグラム欲しさに当時のポストホビー(模型専門店)行ったのも覚えています。

 

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中。

 

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