■第1世代と第2世代の違いについて
Apple Pencilの第1世代と第2世代は、デザイン・機能ともに大きく異なります。まず、第1世代はペン軸が円柱状で、キャップを外すとLightning端子が現れます。ペンの充電やiPadとのペアリングには、このLightninig端子での接続が必要になります。表面はややツルツルした質感です。
一方の第2世代は、ペン軸の一面がフラットになっているのが特徴です。新世代デザインのiPadシリーズの側面に磁力でカチッと固定され、ワイヤレスで充電やペアリングが実行されます。そのため、キャップやLightning端子がありません。キャップが無い分、ペン軸もわずかに短くなっています。表面は第1世代と比べるとややマットな質感に変わっているように感じます。
また、第2世代のApple Pencilでは、ペン軸をダブルタップすることで、ショートカット機能が利用できます。例えば、ペンツールを消しゴムに切り替えたりといったことができるわけです。
■メリット・デメリットについて
ペン先の質感や、描くことに関する機能については、世代間での違いはありません。仕様上の違いはありませんし、筆者の体感としても違いは無いだろうと感じます。
ただし、ペン軸の長さや内部構造が違うので、両世代では重心が異なります。そのため、長時間書いていて手に負担が少ないと思うのは第2世代です。第1世代はやや重く感じられます。
携行性という点でも、第2世代に軍配が上がります。対応iPadシリーズの側面にカチッと磁力で固定できるため、さっと気軽に持ち運べるからです。一方、第1世代ではiPadと合わせて携行するのに専用のケースなどが必要になりますし、カバンの中などでキャップが外れてしまい、すぐ行方不明になりがちです。
一方、第1世代にメリットがないのかというと、そういうわけでもありません。例えば、充電手段がiPadだけでなく、Lightning用のアダプタを使って、ケーブル接続でも行えるのは第1世代のみの特徴です。筆者もサードパーティ製のスタンドアクセサリーを用意していて、常に充電している状態になっています。
また、長時間ペンを使う人にとっては、ペングリップを装着した状態でそのまま充電が行えることも重要。第2世代だと、対応iPadの側面に貼り付けてワイヤレス充電をするしかないので、ペングリップの着脱ができたり、マグネット固定の邪魔にならないグリップを選ぶ必要が出てきます。
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Apple Pencil(第1世代)と(第2世代)。どちらか片方が圧倒的に優れているということはないと思うのですが、購入検討時には上述したような差異は認識しておくと良いでしょう。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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