まず最初に、いきなり答えからいってしまいますが、一番いいのは「画面の明るさを最大にする」ことです。はい、これ最強。「最大」に設定した時のスマホ画面の明るさは予想以上なので、直射日光の中でもかなり鮮明に画面が見えます。私の場合は普段、明るさは30%ぐらいに設定していますが、最大にした時とは見た目にも全然違います。よかったよかった、では以上で報告を終わります。
…というわけにはいきませんよね。確かに最大に明るくしておくと、いつでも見やすいんですが、今度はバッテリーが心配になります。当然ながら画面を明るくすればするほど強く発光しているわけですから、バッテリーの消耗は激しくなり、最大時と最小時では倍ほども消費量が変わってくるというデータもあるようです。
ですから、テーマをもう少し絞って「日射しの中でも見やすくて、しかもなるべくバッテリーの消費を抑える」方法を模索してみましょう。
(1)フィルムで対策!
さまざまな機能や特徴を持った液晶保護フィルムがあるので、日射し対策になるものもあるのでは…と探してみたところ、「反射を抑える」というものがありました。通常のものより透明度が低いところに秘密があるのか、さっそく試してみたところ…あれ? 余計に見えない! これは主に室内で蛍光灯の反射を抑えるもののようで、日光にはあまり効果がないようでアウト! フィルムに関しては透明度が高いものの方がいいようです。
(2)明るさ以外の設定で対策!
画面上の設定を変えることで、見え方を調整することはできないか? と、いろいろ探してみたところ、画面の色を反転できる設定がありました。ネガポジ反転というヤツですね。iPhoneだと「設定→一般→アクセシビリティ→色を反転」で、スライドスイッチで反転できます。しかし、うーん…、あまり改善されたとは思えず、見づらくなっただけという説も…(写真4)。ちなみに、1の反射を抑えるフィルムとの合わせ技も試してみましたが、こちらも撃沈(写真5)。
また、「設定→一般→アクセシビリティ→グレイスケール」で画面をモノクロにすることもできますが、こちらもコントラストが低くなるのであまり効果はなし。
(3)人工的に「ひさし」を作れ!
皆さん、外でまぶしい時に、どういうアクションを取りますか? 日射しのあるところにバッと出たら、思わず手でひさしを作る人も多いのでは。それと同じことを、iPhoneにもすればいいじゃん! ということで、何かないかと探したら…、あ、手帳型カバーだ! ということで、手帳型カバーを装着してみました。
向きにもよりますが、ちょっと角度を変えるだけで劇的に見えやすくなる! これだ!(写真6) これなら片手でiPhoneを持ったままで操作もできるし! ということで、アナログなアプローチではありますが、こちらはなかなか有効でした。
結局、最強の組み合わせは…
結局のところ、「画面を明るくして、手帳型カバーでひさしを作る」というのが一番いいんですが、冒頭に書いたように、画面の明るさはバッテリーの消耗度に影響します。かと言って、見る場所や状況によって、いちいち明るさの設定を変えるのもめんどくさいもの。
そこでオススメなのが、「明るさの自動調節」。「設定→画面表示と明るさ→明るさの自動調節」で、スライドスイッチをオンにしておくと、周囲の明るさに応じて画面の輝度を自動的に変えてくれます。この設定をオンにした上で、手帳型カバーのひさしで直射日光を遮るのがベストの組み合わせと言えそう。熱中症にはくれぐれも気をつけつつ、真夏のiPhoneライフをお楽しみください!
(文/高崎計三)
ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て現在は(有)ソリタリオ代表。プロレス・格闘技を中心とした編集業をスタートに、編集&ライターとしてさまざまな分野で活動(というよりクビを突っ込む)。Mac歴23年。興味の範囲はプロレス&格闘技(見る方)、音楽(聴く方)、特撮(見る方)、漫画(読む方)など
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