深海底で試料を採取する「しんかい6500」のジオラマが完成!【達人のプラモ術<しんかい6500>】

■LEDで遊んでみました

しんかい6500の前に製作した宇宙船アーク号で使用したLEDの発光ユニットを使って、チムニー周囲を赤く発光させてみたのですが、深海の海底火山のようなイメージになりました。実際には海底火山の近くには危険で近づくことは不可能ですが、ジオラマならではの遊び心です。

▲チムニーの奥で赤く光るLEDが、海底火山の溶岩のようなイメージ

▲LEDの発光がジオラマの雰囲気を盛り上げてくれる

▲部屋の照明を落とすことでキットに組み込まれているLEDの発光ギミックも効果を発揮

▲今回使用した赤色LEDと9V電源ユニット

 

■これが完成した「しんかい6500」のジオラマだ!

 

■科学プラモはホビーのロマン!

今回製作した科学プラモ、しんかい6500。キットの完成度が高く、内部構造の再現など単体でも楽しめますが、ジオラマ素材としても想像力を広げられる実に楽しいプラモデルだと思います。ぜひ製作にチャレンジしてみて下さい!

▲同じアングルでも通常のライティングと照明とバック暗く、LEDで海底を光らせたものでは作品の雰囲気が大きく変わる。これも情景模型の楽しみ

 

■しんかい6500に続く次世代機『しんかい12000』開発中!

しんかい6500は進水してからすでに四半世紀が過ぎ、常にアップデートはされていますが、さすがに老朽化が否めません。他国ではより高性能な深海探査艇なども登場していることもあって、現在水深1万2000mまで潜航可能な次世代船開発が進められています。その名は「しんかい12000」!

▲しんかい12000の完成予想イラスト ©2012 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology

「しんかい12000」は、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵といった人間が知る最も深い場所への潜水が可能。計画案では全長15mの船内に圧力殻をふたつ設けることで、乗員最大5名に。トイレも設けられ、高性能の燃料電池の搭載で最長で2~3日間(「しんかい6500」は1回の潜航時間が8時間)水中で生活が可能になるという。生物や岩石などの試料を採取するロボットアームは、触れたときの感触や温度が分かる新機能が採用され、超高精度のカメラや新しい浮力材など多くの新技術が盛り込まれるそうです。

「しんかい12000」が進水したら、最新の科学プラモということでバンダイにぜひキット化していただきたい!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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