■スタンドに乗せてS.55の完成!
エンジンをマウントに搭載、プロペラを取り付けて張り線を再現したことで、機体の精密感がぐっと増しました。しかし飛行艇ということもあって、ベタ置きのままだと展示の見栄えがイマイチよろしくありません。
そこで作例ではタミヤの1/32飛行機キットに付属している展示用ベースを流用して、飛行状態をイメージ(パイロットは乗っていませんが)したスタンドモデルにしてみました。いや完成するとどうしてなかなかカッコよろしいです。
キットは国産メーカーのような精度はありません。隙間や段差ができ、取り付け強度のないパーツ、極小エッチングパーツの取り付け、さらにはオーバースケールのデカール、そして張り線と製作の難易度が高いキットです。
さらには製作中のクラッシュ。正直、この連載で製作してきたキットの中でいちばん苦労させられました。
しかしそれでも完成するとそんな苦労は忘れてしまいます。出来悪い子ほど愛着が湧くと言いますか、自身でいろいろ工夫しながらの製作するのもプラモデルの楽しさのひとつですし、魅力でもあると思うわけです。さて次回は何を作りましょうか。
■キット化希望!
S.55を三発化し大型化させた機体(サボイア社は3発機好き)。旅客用として開発され地中海での旅客運送や海上救難任務で活躍。エンジンが増えると強そうにみえる。こちらもぜひキット化してほしい。
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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