人気のCT125ハンターカブをミニジオラマ化してみよう!【達人のプラモ術<CT125ハンターカブ>】

■キット解説

1/12スケールのスナップフィット式バイクモデルシリーズ第2弾として登場したのが、今回取り上げるCT125ハンターカブ(実車は2020年に発売。タンデムステップを装備、マフラーカバーが装着された日本国内仕様)です。

外装パーツは専用の成型色で実車に近い艶を再現。エンジンやフレームといったパーツもブラック・シルバー・アルミといった実物に近い成型色、さらに色テールランプもクリア・クリアレッドが使われており、塗装をしなくても実物の雰囲気が再現できるキットになっています。また接着剤不要のスナップキットなのもポイントで、塗装するにしてもマスキングの手間が少なくすむので作業がぐっと楽になります。

そして単なるイージーキットではなく、スライド金型を採用して1パーツで再現したハンターカブの特徴でもある大型の後部キャリアには「マジか!」とフジミのやる気を感じちゃいます。

今回選んだのはグローイングレッドの成型色ですが、別に渋めのマットフレスコブラウンも発売されています。

▲多色成形されたパーツ。バイクプラモというと難易度が高いんじゃないかと思いがちだが、このキットはバイクプラモビギナーであってもパチパチと組んでいける

▲外装パーツは素材樹脂が光沢仕上げで成型されているので、塗装をしなくても実車に近いイメージに仕上がるのも本キットの注目すべきポイントのひとつ

▲ホイールのスポークはプラで成型されているが、このスケールでは充分な細さを再現している。銀色で塗ることで、よりリアルになる

▲唯一気になってしまうのがHONDAのロゴなどがデカールではなく、シールで再現されている点。扱いやすさを優先してのことなのだろうが、デカールと比べてどうしてもリアルさに欠けてしまう

▲なんと!ブレーキディスクの穴がちゃんと肉抜きされている。フジミのヤル気を感じられるパーツだ

 

■さてどう作りましょうか?

キットはパーツ分割もよく考えられており、パチパチと組むだけならば2時間もあれば完成できてしまいます。でもそれではやっぱり面白みに欠けてしまうので、省略されているブレーキホース等のワイヤー類の自作、多色成型のキットではありますが、やはりここは塗装で仕上げていきたいと思います。

さらにバイク単体では寂しいので、そこはこだわって今回はビネット風のミニジオラマで制作しいきます。どんな仕上がりになるかはお楽しみということで…。

ちなみに本キットはスケール1/12なのでキャラクター系のフィギュアと組み合わせても面白いと思いますよ。GPマシンなどとはまた違った楽しみ方ではあります。

 

【次ページ】継ぎ目消しなどをしなくてもいいのはありがたい

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