実車にはないイエローのハンターカブもまたカッコ良いのです!【達人のプラモ術<CT125ハンターカブ>】

■クリアパーツの代替に

今回、メーターのガラス部分はキットのクリアパーツではなく。シールを貼った上からUV硬化タイプのクリアレジン(粘度のある液体状で、UVライトを照射することで瞬時で硬化する)を使いました。クリアパーツに比べて透明度が高く、よりガラスに近い質感得られます。

メーターガラスというワンポイントではありますが、目立つ部分なのできらりと輝くUVレジンはキラリと目立つワンポイントになってくれます。

▲UV硬化タイプのクリアレジンを流し込んで硬化させたメーター。扱いも簡単で、透明度が高くリアルなガラスの質感を再現できる

▲PADICO「UV-LEDレジン 星の雫(ハードタイプ)30g」(1650円)。市販されているUV-LEDライト(405nm)でもUVライト(365nm)でも硬化する1液性レジン(時間は長くなるが太陽光でも硬化させられる)。UV-LEDライトを当てると1~2秒ほどで硬化が始まる超速硬化タイプ。クリスタルのような透明感が得られる。大手模型店にて販売中。※UVライトは別売

 

■今回は悪天候に泣かされました。

さて、イエローの外装に塗装したことでハンターカブはイメージが大きく替わりました。次回はいよいよジオラマに。仕立てていきます!

オリジナルカラーでのペイントはバイクプラモの楽しさのひとつなので、ぜひチャレンジして欲しいと思います。

しかし今回の塗装は天候不良に泣かされました。塗装はラッカー塗料を使っているので、塗装が湿度の影響をモロに受けて、思った光沢が出てくれませんでした(泣)。結果、塗装のリカバリーに時間を取られてジオラマのベース製作ができませんでした(反省)。

バイクモデルやカーモデルの光沢塗装は湿度の低い晴天の日におこなうべし!というのがセオリーなのですが、台風の影響もあって製作中はずっと雨続き。その中で塗装を強行したのが光沢不良の原因です。教訓『雨の日は塗装をなるべく控える』。これ大事です。

▲塗装した外装パーツをはじめマフラーやハンドル、ライトといったパーツを組みつけた状態。スナップキットなので、パチパチとパーツを取り付けていけるが、ウインカーやフロントフェンダーなどは外れやすいので接着して強度を確保したい

▲シートは開閉可能で、5.3リットルの燃料タンクもしっかりと再現、シート裏側のプレスラインもモールドされている。ハンターカブはカタログデータによると、リッターあたり約61kmの走行が可能なので、満タンにすれば320km以上走れることになる

▲ハンドル周りも良くできているが、アクセルワイヤーやブレーキワイヤー類が省略されているのが残念。ここはワイヤー類を追加してバイクらしいディテールに仕上げたい

▲リアの大型キャリアがハンターカブの性格を物語る。キットはスライド金型の2パーツで複雑なキャリアの形状を再現。裏側に装備されているツールボックスもしっかりパーツ化されている

▲同じ1/12スケールでタミヤから発売されているストリートライダーと組み合わせてみた

 

■今回の大失敗

組んだキットを撮影して、原稿を書いている途中で、フロントブレーキを左側に取り付けていることに気がつくという大失態をヤラかしてしまいました。スナップキットなので、パチパチと組み直して…いやそういう問題ではなく、ちゃんと説明書読めよという事ですね。

いやいやお恥ずかしい…大反省であります。

ではまた次回!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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