■今回は船体の艤装と塗装を進めます!
さて、そんな過酷なUボートに乗りたいかといえば、いやぁ閉所恐怖症なので無理。ということで、ここはプラモデルで我慢したいと思います。
今回は前回製作した船体と艦橋の艤装と塗装を進めていきましょう。
しかしキットの細い船体を見るたびに、これに40人以上乗り込んでいるんだと感心してしまいます。
組み上げた船体と艦橋は、まずAFVモデルの下地塗装に使用するオキサイトレッドサーフェイサーで下地塗装を行います。さらにパネルライン(艦船モデルなので溶接のライン)に添って黒で影となるのラインを入れていきます。
その上から船体色となるライトグレー、ダークグレーの順で塗装(塗装は明るい色から暗い色の順番で重ねていくのが基本)していきます。この際、影色の黒を塗りつぶ さないように、かなり薄めで色を塗り重ねていくのがポイントです。作業的にはここからウエザリングを施していきます。
■やっぱりジオラマ!
製作していて思ったのですが、キットは1/144スケールということもあって全長は40cm近くあるものの船体の幅が5cmもないのと、戦艦のように複雑な艦上構造物がないこともあり、見た目がシンプルと言いますか、単体だとどうしても地味と言いますか、模型的な見栄えがちょっと足りない気がするんですね。
そこで、存在感をアップさせるにはどうしたものかと考えた結果、やっぱりジオラマに仕立てるのがベストだろ!ということになりました。
今回はボックスアートに描かれている嵐の中で大波に翻弄されるU–96(劇中では嵐の中での仲間のUボートと会合するシーンでしたね)をイメージソースにした情景モデルとして製作していくことにしました。
というわけで今回はここまで。次回は船体のウエザリングと波が渦巻く嵐の海を製作していきます。お楽しみに!
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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