世界一美しいスポーツカーと呼ばれた「ジャガーEタイプ」を作る!【達人のプラモ術<ジャガーEタイプ>】

■キャンディ塗装とは?

キャンディ塗装はメタリック塗装の一種ですが、通常のメタリック塗装の上からクリアー塗装を重ねることで(今回の場合メタリックグレーンの上からクリアーグリーンを塗り重ねている)、通常のメタリック色比べて粒子感が抑えられた深みのある質感(高級感)が得られ、また光の当たり方で色の見え方が変化する(特に曲面部分)といった特徴があるので、今回のジャガーEタイプのような曲面で構成されたボディに適した塗装です。

ボディは各部にヒケ(成型する段階で発生する凹み)や表面の荒れがかなり目立つので、パーティングラインをの処理と併せて研磨修正したのち、グレーフェイサーで下地塗装。乾燥後に2000番のフィニッシングペーパーで丁重に研磨して下地を整えています。平滑な下地は作りはメタリック塗装での必須作業となります。

▲エンジンフードにはかなり目立つヒケあり

▲胴体後部にはパーティングラインがガッツリと入っている

▲パーティングラインなどの研磨修正をして一皮剥けた状態のボディ

▲サーフェイサーを塗装したあと確認したら、パーティングラインまだ消えていなかったことが発覚。再度研磨してをしっかりと処理

▲今回のキャンディ塗装のベースとなるメタリックグリーンは、フィニッシャーズカラーのピュアグリーンにMr.カラーのシルバーを8対2の割合で混色して自作したカラーを使用

▲自作メタリックグリーンの塗装はボディのエッジ部分から始めて、荒吹き塗装2回→乾燥→本塗装は3回塗り重ねている

▲下地となるメタリックグリーンの塗装が仕上がった状態。塗装乾燥ブースで2時間ほど乾燥させる(常温ならば最低24時間の乾燥が必要)

▲メタリックグリーンの上からクリアーグリーンを塗装→乾燥→塗装と3回塗り重ねたボディ。メタリックグリーンの粒子感が消えて、深みのあるキャンディグリーンに仕上がった

▲左側がメタリックグリーンで塗装したパーツ。右側がクリアーグレーンを塗り重ねてキャンディグリーンに仕上げたパーツ

▲透明感が出てメタリックグリーンの深みが増しているのがわかる

というワケで、レベル1/24ジャガーEタイプ、第1回といいながらいきなりカーモデル制作のキモともいえるボディ塗装を進めました。ボディはこのあとしっかりと乾燥させます。次回はエンジンとインテリアの制作を進めていきます。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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