【これからはじめるスマホ決済②】
スマホ決済を使ううえで、理解しておきたいのが「プリペイド」と「ポストペイ」の違いについてです。また、非接触式の電子マネー決済では「iD」や「QUICPay」といったブランドについても把握しておく必要があります。本稿では、こうした用語に焦点を当てつつ、具体的な決済サービスでの仕組みについて考えていきましょう。
【特集 これから始めるスマホ決済】
第1回 〇〇Payだけじゃない。いまさら聞けない「スマホ決済」の仕組みを知ろう
第2回 「iD」「QUICPay」と「Suica」「nanaco」の違いって? ポストペイを知れば「スマホ決済」がより分かる
第3回 スマホ決済時にお金をチャージして支払うまでの流れを解説
第4回 公共料金、税金、Amazonの支払い、個人間送金など「スマホ決済」でできることとは
第5回 「スマホ決済」の還元キャンペーンや割引情報を確認してお得に利用する
■「プリペイド」と「ポストペイ」の違い
前回の記事では、スマホ決済を理解するための最初の一歩を踏み出してもらうために、スマートフォンのアプリが、現金でいうところの「財布」として機能するという話をしました。しかし、実際にはこうした話で単純化することができないサービスもあるのです。これを理解してもらうためには、「プリペイド」と「ポストペイ」という仕組みについて説明しなくてはなりません。なお、これらには「ペイ」という表記が付いていますが、コード決済系のアプリではありません。
まず、「プリペイド(Prepaid)」とは、「前払い」を意味する言葉です。この仕組みを採用するスマホ決済(電子マネー)は、前回説明したようにアプリが財布代わりになるという例え話が、通用します。Suicaや、PASMO(パスモ)、nanaco(ナナコ)、WAON(ワオン)などの電子マネーを使ったことがある人ならば、理解しやすいでしょう。
プリペイド式の決済サービスでは、銀行口座やクレジットカード、現金などを使って、先に残高を増やす必要があります。これを「チャージ」と表現します。
例えば、「PayPayの残高がなくなったからチャージしなきゃ」といった会話は、財布代わりのアプリとして「PayPay」を使っており、そこに入れてあったお金(=残高)が無くなったから、銀行口座などからお金を使って、アプリ内のお金を増やさなければ…。といった意味で使われるわけです。
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