1つ目は、チャージや支払い方法による変動です。例えば、スマホ決済と連動した専用のクレジットカードを使って残高をチャージすることで、ポイント還元が多くなることがあります。例えば、LINE Payでは残高を使った支払いではポイント還元は0%ですが、「チャージ&ペイ」という機能を有効にしておくことで還元率が0.5%になります。
2つ目は、支払い回数や支払い金額によって、還元率が変わるという仕組みです。例えば、d払いやPayPayでは、基本の還元率は0.5%ですが、所定の条件を満たすことで最大1.5〜3%まで還元率が上がるという仕組みを備えています。このパターンの場合には、毎月定期的に利用することで、高い還元率を維持できます。その反面、使わない月があると、還元率が低い状態に戻ってしまいます。
3つ目は、キャンペーンによる変動です。これには、さまざまなバリエーションがあるので一概には言えませんが、「特定のお店で、特定のスマホ決済を使うと、●●%還元される」といったパターンが多く見られます。キャンペーンでは、パーセンテージの数値も大きくなることが多く、例えば執筆現在でも最大30%還元というキャンペーンはあります。
ただし、キャンペーンでは、ポイント還元の上限は指定されていることも多く、「キャンペーン期間中に合計で1000ポイント以上は還元されない」などの条件が記載されているので、無駄な浪費を防ぐためには金額の目安を把握して使うのが重要です。
例えば、10%還元のキャンペーンで上限1000ポイントならば、○○円 x 0.10 = 1000ポイントという式が成り立ちますので、キャンペーンの恩恵を受けるには合計1万円以下の買い物をするのがちょうど良いと判断できます。
■割引クーポン
ポイント還元以外では、割引クーポンが使えることもあります。スマホ決済アプリのなかで、特定の店舗で使えるクーポンが表示されるので、支払い時の画面でクーポンを適用したり、店頭で提示したりすることで割引が適用されるという仕組みです。
割引クーポンに関連したところでは、スマホ決済アプリのなかに、特定の店のスタンプカードが備わっているケースも知っておきましょう。例えば、対象店舗での決済によってスタンプが貯まっていき、最終的には特定商品の無料引換券などが表示されるという流れです。例えば、PayPayの「PayPayスタンプカード」という機能などがこれに相当します。
なお、還元や割引クーポンの詳細な条件については、利用するスマホ決済ごとに異なるので、本稿では主なパターンを紹介するに留めておきます。
■キャンペーンを確認してみよう
上述したように、スマホ決済をお得に利用するには、還元率の高いキャンペーンを利用することが重要になります。しかし、キャンペーンは対象期間が限定されています。ゆえに、シーズンごとに実施されているキャンペーン内容を把握することが重要です。
ここでは、主なサービスについて、キャンペーンを確認する方法を確認しておきましょう。
ひとつは、スマホ決済アプリのなかで、実施中のキャンペーンが表示されていたら、そこから条件を確認するという方法です。メインのキャンペーンについては、これで十分把握できるでしょう。
もうひとつは、ブラウザで検索する方法です。スマホ決済サービスの公式サイトを表示し、メニューなどから「キャンペーン」と記載された部分を選択してみましょう。多くの場合、これで実施中のキャンペーンが表示されます。メイン以外の小規模なキャンペーンなどがある場合には、この手順の方が確認しやすいでしょう。終了済みの過去のキャンペーンも確認できることもあります。
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ここまで、スマホ決済の基本について確認してきました。次回は、スマホ決済の選び方のポイントをおさらいします。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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