機体塗装とデカール貼りでロービジ塗装をハイビジに!【達人のプラモ術<SH-60B シーホーク>】

■マスキング剥がしはいつもドキドキ

塗装が完了した時点でキャノピーのマスキングを剥がします。

前回も書いたように、ヘリは戦闘機などに比べて機体の開口部が多いので、エアブラシ塗装で塗料のミストが貼り込みやすく、しっかりマスキングしたつもりでもクリアーパーツの裏側に静電気で付着してしまうことがあるので気を使います。ミストが付着していませんようにと祈りつつマスキングを剥がしていくと…今回は大丈夫でした(喜)。

▲塗装の乾燥後にキャノピーのマスキングを剥がしているところ

▲細かい修正は必要だが、塗装のダストがパーツの裏側に付着することもなく仕上がったキャノピー

▲機体塗装、マーキング、スミ入れが完成した状態。機体上面のウォークウェイ(青味のないグレーの部分)はデカールが付属しているが、色が合わなかったので塗装で再現している

▲基本塗装とマーキング(デカール貼り)が完了した機体

 

■【今週のオマケ】ド派手な軍用機と言ったらタイガーミート!

ロービジ塗装が主流となった現用機の中で、米軍のCAG機は塗装の派手さを誇っており模型的にも人気が高いのですが、軍用機にあってさらにど派手なカラーリングも存在するんですよ。それが「タイガーミート」(1961年からおこなわれているNATO加盟国の空軍機による合同訓練。参加する航空機が全てトラの柄に塗られている)の参加機であります。

ここでは米軍のCAG機も霞んじゃうような超ド派手なカラーリングの機体を見ることができます。このタイガーミートではアメリカ空軍も頑張っておりますが、派手さではフランスやイタリア、ドイツと言ったヨーロッパ勢の機体が上といいますか…ブッ飛んでおります。

▲タイガーミート塗装を纏ったユーロコプターSA330 ピューマ。ピューマなのに機体は全身これトラ柄です… Photo by Mick Lobb / Puma, 230 Sqn RAF, Waddington. / CC BY-SA 2.0

▲フランス空軍のダッソーラファール。ホワイトタイガーなんですが機体全体がトラの顔、赤い目で睨んでおります… Photo by Bernardo Fernandez copado

▲ドイツ空軍だって負けてない!垂直尾翼に巨大な黒ヒョウ(トラじゃないの?)の目が描かれたパナビアトーネード Photo by Rob Schleiffert

▲こちらはタイガーミート参加機ではないけれど、機体全体にエイリアンを描いちゃったチェコ空軍のミル24ハインド攻撃ヘリ Photo by Javier Rodríguez

さて、塗装とマーキングで一気にカッコ良くなりモチベーションもアップしましたが、今回はここまで。

次回はメインローターや、アンテナ類やバックミラー、MAD磁気探知機といったヘリならではの艤装を取り付けて完成を目指します。お楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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