名残の夏野菜も、美味しい冷凍庫グルメになります。ミニトマトやオクラを生のままポイッと放り込んでおくだけ。何て簡単!
トマトは冷凍庫から出して半解凍にすると、ひと口シャーベットのように楽しめます。また冷凍することで皮がむきやすくなるので、つるりと剥いて粗めに潰せば冷製パスタ用トマトソースやサルサソースなど、お料理のベースにも使えます。
もう1つ、意外に美味しいのがオクラ。
生のまま冷凍すれば、水分が少なめなのでガチガチに固まることはありません。塩やお醤油をちょっと付けて食べると、カリポリと歯ごたえの楽しいおつまみに。2016野菜スティックのダークホースとも言うべき逸品です。
粘り気は減りますが、オクラ特有の風味やエグみはそのままなので、オクラ好きにおすすめです。
②ジッパー袋を活用「フローズンヨーグルト」
冷凍庫グルメの定番といえばフローズンヨーグルト。
カップのまま凍らせるとカチカチになってしまうので、ジッパー付き保存袋で凍らせるのがおすすめ。
好きなフレーバーのヨーグルトを買ってきて、保存袋に移し替えて冷凍庫へ。1〜2時間ほどすると軽く固まった状態になるので、そこで袋ごとモミモミしましょう。もう1度冷凍庫に入れ小一時間。ふわっと柔らかいフローズンヨーグルトが出来上がります。
モミモミ→冷凍庫の工程を何度か重ねると、より滑らかに仕上がりますよ。
③呑んべえ垂涎「焼酎シャーベット」
ここ数年、各地の飲み屋さんで流行しているのが「シャリキン」。亀甲宮焼酎(通称キンミヤ焼酎)を凍らせたものを、ホッピーや各種割り物で割って飲むスタイルです。
酒場で飲むのも楽しいけれど、家でもシャリシャリ晩酌ができたらより嬉しい! シャーベット状の焼酎を自作してみましょう。
ポイントは、度数と容器。
まず家庭の冷凍庫で凍らせる場合、キンミヤに限らず度数は20〜25度の焼酎を選びましょう。30度以上など度数の高いリカーは、家庭の冷凍庫で凍結することはありません(ウォッカなどを冷凍庫に入ても凍りませんが、冷たくとろりとして、これはこれでとても美味しいです)。
容器の移し替えも必須。瓶のまま突っ込んでしまうと危険ですし、中で焼酎が固まったら、まず出すことができません。酒場では大きめのペットボトルに入れて凍らせている場合が多いですが、これはかなり場所をとります。
ここでもやはりジッパー付き袋が大活躍。お酒が固まってしまっても、好きな分量を手軽にグラスに入れることができます。
シャリシャリの焼酎に、ソーダやジュースなどお好みの割りものを注いで飲みましょう。
日本酒も適度に凍らせると「みぞれ酒」として楽しめます。
④ダイエットには「ウーロン茶ドロップ」
蒸し暑いこの時期は冷たいジュースやアイスに手が伸び、ついつい糖分やカロリーを摂り過ぎてしまいがち。
そこでダイエット中の方にオススメなのが「お茶の氷」。アイスが食べたくなった時にポイッと口にほおりこむと、すっきり涼しい気分になり甘いものを食べる頻度を下げることができます。
特にウーロン茶などの中国茶は香りや味わいが華やかなので、凍らせてもお茶の印象がきちんと残る氷になってくれます。
作り方は、見たまんま! 製氷機に好きなお茶を入れて凍らせるだけです。
その他の活用法として、水筒にお茶をいれるときにこの氷を使って、薄まらないお茶を作ることも可能。また、この氷をたっぷりグラスに入れて少し焼酎を注ぐと、とても爽やかな中国茶割りになりますよ。
⑤超簡単&豪華「コンビニスイーツそのまま冷凍」
冷凍グルメを楽しむのに最も簡単とも言えるのが「凍らせて美味しいコンビニスイーツを見つける」という方法です。
買ってきたスイーツを冷凍庫に入れておくだけで、いつもとちょっと違う冷たいデザートとして楽しむことができます。
筆者のおすすめその1は「フルーツサンド」。コンビニの他にパン屋さんなどでも手に入ります。
食べる1〜2時間前に冷凍庫にスバーン!と放り込んでおくだけ。中の生クリームには少しコシが出て、フルーツはサクサクの食感。何よりキンキンに冷たい不思議なスイーツになります。
おすすめその2は、これから秋にかけてコンビニのスイーツ棚を賑わす「かぼちゃ系プリン」。
冷凍プリンが美味しいことはネット界隈ではかなり有名な話ですが、かぼちゃプリンもなかなか。凍らせる前に100円均一で買った黒文字をさしておいて、アイスキャンディー風にしてみました。
来るべき秋に思いを馳せる冷凍庫グルメです。
「凍らせると美味しいもの」。果物やゼリーなど子どもの頃にいろいろと実験した思い出がよみがえります。
このテーマの追求は、大人になっても意外と楽しいものです。ここでご紹介したのは氷山の一角。いろいろな食材を試し「オレだけの冷凍庫グルメ」を発見してみてはいかがでしょうか。
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(文/くぼきひろこ)
美食・カルチャー・ライフスタイル・クルマ・ゴルフ・巷の美女etc……対象は様々に、雑誌・ウェブサイト等の各種媒体にて活動中のフリーライター。「人の仕事のすべて。そして、その仕事から生み出されるすべてのモノゴトが面白い!」と津々浦々の興味津々で取材・執筆を行う。
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