一方、iPhoneで閲覧中だったWebページを他の端末で引き継ぐ操作は使いやすくなっています。Macの近くにある端末で開いているWebページは、DockのSafariアイコンに端末のマークがついた状態で表示されます。これをクリックすることで、閲覧中だったWebページにアクセスできます。
また、サイドバーの「iCloudタブ」をクリックすることでも、他の端末で開いているタブを指定できます。
■プライバシーモードを使う
一方、端末を家族と共用で使っているなど、Safariのタブをほかのデバイスと共有したくないこともあるかもしれません。
そんな際には、「プライベートブラウズ」の機能を使いましょう。
プライベートブラウズを使って表示したWebページについては、詳しい閲覧履歴が保存されず、閲覧しているWebサイトもほかのデバイスと共有されません。検索履歴や、自動入力の情報もSafariで記憶されません。
プライベートブラウズに切り替えるには、タブグループを切り替えるのと同様の操作を行います。Safariで右端にある四角が重なったアイコンをタップし、中央の「v」をタップ。ここに表示される「プライベート」を選択すればOKです。なお、元に戻すには、同様の操作でスタートページやタブグループなどに切り替えましょう。
ちなみに、履歴の削除操作は「設定」→「履歴とWebサイトデータを消去」から行えますので、併せて覚えておきましょう。
■WebページをAirDropで共有する
自分以外のユーザーが持っているAppleデバイスと閲覧中のWebページをシェアしたい場合には、AirDrop機能を使うのが簡単です。
共有メニューからAirDropを選択し、URLをシェアしたい相手を選びます。相手が共有を受け入れると、Webページが起動します。
ちなみに、自分のMacからiPhoneへWebページを引き継ぐ際にも、AirDropを利用できます。
なお、AirDropを利用するには、コンテンツを送る側と受け取る側が双方とも、Wi-FiとBluetooth をオンにしている必要があります。また、インターネット共有(テザリング)機能を使っている場合には、オフにしておくことも忘れずに。
また、AipDropを受信する側が、受け入れ設定を「連絡先のみ」や「受信しない」にしている場合には、AirDropでの共有が行えないことがあります。連絡先に登録していない相手との共有を行う場合には、「すべての人」に変更してもらってから、AirDropでの共有を実行しましょう。
■ブラウザ上で共同作業をする
複数人で複数のWebページを比較しながら議論したり、共同作業を進めたいという場合には、「タブグループ」そのものを共有するという方法もあります。
作成したタブグループを選択した状態で共有メニューを開き、「メッセージ」アプリ経由で、メンバーを招待しましょう。
共有後には、FaceTimeで通話しながら同じWebページを閲覧するといった操作も可能です。
* * *
最後に紹介したタブグループの共有などはやや上級者向けの機能ですが、iPhoneからMacへのタブの引き継ぎや、AirDropでのWebページの共有は、カジュアルに使いやすいものです。これまでに試したことがない機能があれば、ぜひチャレンジしてみてください。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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