迫力の噴射炎を再現して、サンダーバード3号リフトオフ!【達人のプラモ術<サンダーバード3号&発射基地>】

■完成! TB-3号リフトオフ!

完成したモデルは、LEDを点灯させていない状態だとイマイチ打ち上げシーンの迫力が感じられないのですが、点灯させたらこれがかなり良い感じになりました、白煙の中に伸びる噴射炎が良い感じに効いております。

TB-3号のジオラマキット自体の完成度の高さもありますが、LEDを使っての発光ギミックを追加することで、サンダーバードの世界観を再現した作品に仕上がったと思います。

▲LED部分に追加したカバーがリアルに噴射炎を再現

▲発射シーンを上からの俯瞰で。このアングルは迫力満点。壁面のライトを再現した白色LEDも良い雰囲気を演出してくれている

個人的にもお気に入りの作品になりました。また機会があればTB-2号のコンテナドックやペネロープ号も作ってみたいですね。

それでは次回もお楽しみに!

 

■こんなサンダーバードプラモありました

サンダーバードに登場するメカの中でも特別な存在と言えば、救助隊のロンドンエージェントとして活躍したレディ・ペネロープ(CV:黒柳徹子)の愛車スーパーロールスでしょう。

鮮やかなピンク色のボディはガスタービンエンジンを搭載して、前4輪、後2輪にグラスキャビンというスタイルが目を惹きました。そしてロールスロイスを象徴する大型フロントグリルには機関銃と機関砲を装備。水上走行も可能なスーパーロールスロイスイマイのペネロープ号のプラキットは、当然ながら当時プラモデルも発売されていました。1967年に販売され、2002年のイマイの倒産まで発売されていたロングセラーキットでもあります。

面白いのが、ペネロープ号といえばボディカラーはピンクなのですが、イマイが1974年に再販した際には、ボディカラーがボックスアートを含めて青にされていたんですね。

これには諸説あるのですが、当時イマイの社長が「ピンクは男の子に不人気だから青に変えよう」ということで、青いペネロープ号が発売されたということらしいです。

ペネロープ号は現在サンダーバードシリーズを発売しているアオシマからも発売されていますが、2022年12月にペネロープと執事兼運転手を務めるパーカーのフィギュアを追加したバージョンが発売されました。車体はもちろんピンクですよ。

▲キットが青になったことでボックスアートも小松崎茂画伯により青いボディで描き直されたペネロープ号

▼FAB1「レディ・ペネロープ」「パーカー」フィギュア付き

スケール:1/32
アオシマ文化教材社
4950円

現在アオシマから発売されているフィギュア付きFAB1ペネロープ号。キット自体はイマイの金型を使ったモデルで、新たにレジン製のフィギュア2体が追加されている。

Thunderbirds TM and (c) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2020.Licensed by ITV Ventures Limited. All rights reserved.

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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