華麗なるアメリカ海軍飛行展示チーム「ブルーエンジェルス」をF-4JファントムⅡで製作!【達人のプラモ術<F-4JファントムⅡ ブルーエンジェルス仕様>】

■製作のキット紹介

ファントムは人気の高い機体だけに、多くの模型メーカーがキット化しています。今回チョイスしたキットは、造形村から発売されている1/48 F-4JファントムⅡ(2016年発売)です。

造形村ではJ型のほかにも、同じ海軍型のS型、空軍型のC型、さらにはロングノーズのE型や航空自衛隊で採用されていたEJ改、2022年8月には空軍で活躍したG型を新たに発売しました。また2022年は、タミヤも1/48でF-4Bを発売しています。

キットはパーツ数381点と作り応え満点な内容で、精密再現されたコクピットや搭載されたGE製J-79エンジンも再現されています。

▲造形村「1/48 F-4JファントムⅡ NAVY」(8250円) 発売日:2019年7月20日

▲キットにはVF-142 ゴーストライダーズが付属している

>> 造形村

 

■ブルーエンジェルス仕様のためのデカール

キットにはハイビジ塗装に映える派手なVF-142ゴーストライダーズのデカールが付属していますが、今回はブルーエンジェルス仕様として制作するので、ミルスぺックから発売されている『US NAVY BLUE ANGELS F-4J 1969SEASON』を使用します。デカール単体で3630円といささか高価ですが、ブルーの塗装の上から貼っても黄色が透けないので、それだけの価値はあると思います。デカールは大手模型店の通販サイトで入手可能です。

>> ミリタリースケールモデル専門店「ホビーランド」

▲ミルスぺックのデカールは1号機から6号機までの機体ナンバーとそれぞれの機体のキャノピーフレームに記されたパイロット名も付属しているので、好みで選んで再現できる

 

■まずはコクピットから

飛行機モデルといえば、まずはコクピットを作らないと先に進めません。キットのコクピットは細部までよくできており、ファントムは複座なのでコクピットも作り応えあって楽しめます。パーツの精度も高いので、インストに従ってストレートに組み立てればOK。その分塗装に力を注ぎたいところです。

塗装はインストに細かく指示されているので、それに沿って進めていきますが、作例は質感をより強調するため、セミグロスブラックで下地塗装を行ってから指定のカラーを重ねています。

また計器盤はデカールを使っていますが、サイドコンソールは精密なディテールを活かして塗装で仕上げています。

▲インストはコクピットの細部の塗装までしっかりと指示されているのがありがたい

▲コクピット内部となるパーツは、質感を再現するためすべて下地にセミグロスブラック塗装している

▲機体内部色となるダークしーグレーで塗装して組み上げたコクピットフロア

▲コクピットと下側の前脚収納部は白で塗装しておく

▲計器盤はキット付属のデカールを使用

▲塗装が完了したコクピット。サイドコンソールはデカールではなく塗装で仕上げた

▲後部席の計器盤も取り付け組み上げたコクピット

▲組み上げたコクピットを機体に挟み込んでしっかりと接着させる

 

【次ページ】完成後はほとんど見えないエンジンは…

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