■製作のキット紹介
ファントムは人気の高い機体だけに、多くの模型メーカーがキット化しています。今回チョイスしたキットは、造形村から発売されている1/48 F-4JファントムⅡ(2016年発売)です。
造形村ではJ型のほかにも、同じ海軍型のS型、空軍型のC型、さらにはロングノーズのE型や航空自衛隊で採用されていたEJ改、2022年8月には空軍で活躍したG型を新たに発売しました。また2022年は、タミヤも1/48でF-4Bを発売しています。
キットはパーツ数381点と作り応え満点な内容で、精密再現されたコクピットや搭載されたGE製J-79エンジンも再現されています。
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■ブルーエンジェルス仕様のためのデカール
キットにはハイビジ塗装に映える派手なVF-142ゴーストライダーズのデカールが付属していますが、今回はブルーエンジェルス仕様として制作するので、ミルスぺックから発売されている『US NAVY BLUE ANGELS F-4J 1969SEASON』を使用します。デカール単体で3630円といささか高価ですが、ブルーの塗装の上から貼っても黄色が透けないので、それだけの価値はあると思います。デカールは大手模型店の通販サイトで入手可能です。
■まずはコクピットから
飛行機モデルといえば、まずはコクピットを作らないと先に進めません。キットのコクピットは細部までよくできており、ファントムは複座なのでコクピットも作り応えあって楽しめます。パーツの精度も高いので、インストに従ってストレートに組み立てればOK。その分塗装に力を注ぎたいところです。
塗装はインストに細かく指示されているので、それに沿って進めていきますが、作例は質感をより強調するため、セミグロスブラックで下地塗装を行ってから指定のカラーを重ねています。
また計器盤はデカールを使っていますが、サイドコンソールは精密なディテールを活かして塗装で仕上げています。