アクロバット機らしい光沢仕上げの塗装テクニック【達人のプラモ術<F-4JファントムⅡ ブルーエンジェルス仕様>】

■インテークベーンはいったん切り離しておく

F-4ファントムの特徴でもあるのですが、左右のインテーク(エンジンの空気取り入れ口)には大型のスプリッタベーンが取り付けられています。これがまたカッコいいのですが、塗装の際にいささか邪魔な存在になってしまいます。特に今回のような光沢仕上げでは、スプリッタベーンの内側部分が塗装しづらく、また塗装後に磨けないので仕上がりに影響してしまいます。

そこでスプリッタベーンをダクト内部に繋がる部分で、いったん切り離しておき、塗装後に取り付けるようにすると、塗装と研ぎ出しがぐっと楽になります。

▲インテークダクトと胴体の間に取り付けるスプリッタベーンはインテーク内の隔壁と一体になっている

▲何もせず取り付けてしまうと、ベーンと胴体の隙間部分の塗装がやりにくくなってしまう

▲ダクトの隔壁とスプリッタベーンをいったん切り離して、個々に塗装

▲塗装後、改めて接着することで塗装が格段にやりやすくなる

 

■インテーク周りは継ぎ目を丁重に処理しておく

パーツの嵌合精度は高いのですが、胴体と主翼付け根の下側とインテークダクトの合わせ目部分はF-4のキット製作の難所のひとつで、わずかですが段差や隙間が生じます。特にインテークダクトの合わせ目は目立つので、溶きパテなどを使ってしっかりと修正しておきます。

▲溶きパテと瞬間接着系パテを使い、インテークダクトの機体下面側に生じる継ぎ目と段差を修正しておく

▲上側もしっかり修正

 

■機体を磨いて下地を整える

主翼外翼を取り付けて、機体の基本的な組み立てが完了したら、パテを使用した部分などを中心に2000番のスポンジヤスリで磨いて、機体全体を平滑に研ぎ出しておきます。

▲機体表面を2000番のスポンジヤスリで研磨して整える

▲研ぎ出し完了

 

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