ディテールの塗装を終え、いよいよデカール貼りに突入!【達人のプラモ術<F-4JファントムⅡ ブルーエンジェルス仕様>】

■機体後部の塗装

F-4ファントムは機体後部のジェットノズル周りが無塗装の耐熱金属で覆われており、外観上の特徴になっているので、それを塗装で再現していきます。

無塗装の金属感を強調するために、まず下地をツヤあり黒で塗装。そこに黒×シルバー×茶×ゴールドで調色した耐熱金属色をエアブラシで塗装し、さらに一部(水平尾翼付け根)をシルバーで塗装して、ナチュラルメタルの質感を再現していきます。

塗装はベタ塗りするのではなく、下地の黒をわずかに残すようにすることで、より焼けた金属感(チタン)を強調。塗装後にリアルタッチマーカーのブラウンとグレーでパネルごとにグラデーションを入れて仕上げています。

この特徴的なエンジンノズル塗装が仕上がると、ファントムらしさが120%増しになるのでモチベーションがぐっとアップします。

▲F-4ファントムの機体後部の特徴でもある無塗装部分を再現するための作業。塗装がはみ出ると修正に手間がかかるので、しっかりとマスキングを施しておく

▲マスキングが完了したら金属色再現のために下地をツヤありの黒で塗装する

▲調色したダークシルバーでチタン素材の部分を塗装

▲続いて、やや明るいシルバー部分(アルミ合金)を塗装

▲乾燥後、リアルタッチマーカーでパネルラインにスミ入れとウエザリングのグラデーションを入れることで、特徴的なディテールを強調している

 

■銀ラインの塗装

ブルーエンジェルスのファントムは主翼前縁と垂直尾翼前縁部分が磨き上げられたシルバーとなっているので、ここも塗装で再現(金属感の強いMr.カラー「8番(シルバー)」を使用)。

機体はインテーク(空気取り入れ口)のリップ部分もシルバーなのですが、写真等を見るとクロームメッキ的な質感なので、ここはフィニッシュシートを貼り込んで再現してみました。きらりと輝くインテークリップがブルーの機体に映えて良いアクセントになります。

▲主翼前縁をMr.カラー「8番(シルバー)」で塗装

▲同じく垂直尾翼もMr.カラー「8番(シルバー)」で塗装

▲インテークリップ部分はクロームメッキの質感を強調したかったので、ハセガワ製ミラーフィニッシュシートを細くカットして貼り込んでいる

▲ハセガワ「ミラーフィニッシュシート」(1100円) 曲面に追従するシート。真空中で金属を加熱・蒸発させ、薄い膜としてフィルムに付着させる「金属蒸着」という技術を使った柔軟な特殊フィルムなので、曲面への貼り込みが可能。塗装では難しいクロームメッキの質感を再現できる

▲翼端の黄帯と前縁のシルバーとノズル周りのメタルカラーの塗装が完了。ここからデカールを貼っていく

 

【次ページ】お待ちかねのデカール貼りを始める

この記事のタイトルとURLをコピーする