ここからが飛行機モデルの本番!? レジン製シート製作とランディングギア取り付け【達人のプラモ術<F-4JファントムⅡ ブルーエンジェルス仕様>】

■脚の製作とピンポイントウエザリング

次は脚を製作します。

基本キットのインストの指示に沿って製作していけばOKですが、機体下面のUS NAVYのロゴや機首のイエローラインの一部が脚カバーにかかっているため、事前に位置合わせをしたデカールを貼ってクリアーでのオーバーコート塗装を済ませておく必要がありました。

また脚を機体に取り付けた後では、カバー部分を研ぎ出すことができないので、脚カバー類は事前に磨いておく必要があります。脚柱やホイールは通常塗装のF-4と同じホワイトで塗装し仕上げればOK。飛行機モデルの脚は強度が不足がちなモデルが多いのですが、本キットは脚柱の接着面が大きく取られているので、取り付け後の強度が確保されているのがありがたいです。

今回、機体は光沢仕上げなので、スミ入れやウエザリングはあえて入れていません。しかし脚収納庫と脚柱、ホイール部分にのみスミ入れ塗料のブラックでウォッシングすることで複雑なパーツのディテールを強調し、軽く汚れた感じを再現しています。

コツとしてはスミ入れ塗料を攪拌せず、上澄みの薄い色の部分のみを使うこと。そうすることでディテールを強調した仕上がりを得られます。

▲ランディングギア(脚)は下地を黒サーフェイサーで塗装したのち、白で塗装しておく。細かいディテールが多いのでやはりエアブラシ塗装がベストだ

▲主脚タイヤはホイールが別パーツ化されているので、マスキングの手間がいらないのがありがたい。ホイールはパーツが小さいのでランナーから切り離さず塗装する

▲完成した主脚(左2点)と前脚。主脚はいちばん左側がスミ入れ塗料を入れていない状態。中央がスミ入れをいれた状態。よりモールドが強調されているのが分かる。オレオ部分はシルバーで塗装しておく

▲ホイールも同様、スミ入れをすることで陰影がつき立体感が強調されているのが分かる

▲主脚とカバー、作動用アクチュエーターを機体に取り付けた状態。キットは脚柱の取り付け角度も決めやすいのがありがたい

▲前脚を取り付けた状態、こちらもカバー類の角度が決めやすく、強度も確保できるよう工夫されている

▲F-4ブルーエンジェルス大地に立つ!脚が付いたことでより飛行機らしくなった。モチべーションもアップ!

▲脚の取り付けと併せて、個別に研ぎ出し磨いておいた主翼のフラップなど動翼類も取り付けていく。水平尾翼はまだ仮付け状態。塗装の仕上がりがイマイチなので、次回までに再塗装するつもりだ

ということで今回はここまで。実は静岡ホビーショーのあとにインフルエンザに罹ってしまい発熱と喉をやられてダウン。さすがに起き上がれず、製作作業も中断するハメに。いやゴメンナサイ。現在は体調も回復したので、次回、F-4ブルーエンジェルスの完成に向けて鋭意製作中であります。乞うご期待!

 

■一緒に並べたいブルーエンジェルス支援機ファットアルバート

今回製作しているF-4ブルーエンジェルスとぜひ一緒に並べたいと思っている機体(プラモ)があるんですよ。それがブルーエンジェルスの支援機「C-130Tハーキュリーズ Fat Albert(ファットアルバート)」。

機材や人員の輸送で使われている機体ですが、ブルーエンジェルスのチームカラーの機体は、ショーでも短距離離陸用のロケットを使ったテイクオフなど派手なフライトを見せてくれる人気ものでもあります。ちなみに2018年にC-130Tハーキュリーズは退役、現在は新型のC-130Jスーパーハーキュリーズに改編されています。

プラモ的にはイタレリが1/72スケールでKC-130ハーキュリーズ ファットアルバートを発売していたのですが、現在は絶版となっているのが残念。ブルーエンジェルスカラーのC130は実にカッコ良いのであります。以前購入して確か積みプラのどこかにあるはずなんですが…クローゼットを掘りおこして発見せねば!

▲ブルーエンジェルスカラーのC130T ©U.S. Navy Blue Angels

▲RATO(短距離離陸用のロケット)を使ってど派手な急上昇を披露するファットアルバート ©U.S. Navy Blue Angels

▲以前イタレリから発売されていた1/72KC-130ファットアルバート。現在では絶版となっており入手困難

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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