■キット付属のドーリー(台車)を製作
飛行艇は陸上機と違って脚を装備していません、サボイアもしかりです。とはいうものの、整備や保管にためは地上に引き上げなくちゃいけません。そこで使われていたのが専用のドーリー(台車)でした。
キットにリアルな専用ドーリーが付属しており、完成した機体を展示する際にスタンドとして使用できるようになっています。こうしたセンスの良い小物がモデルを引きたててくれるので、リアルに塗装して仕上げてやりましょう。
■オリジナルの展示ベースを作る
今回の主役は『アジトのポルコ』です。雰囲気のあるヴィネットなので単体展示でも全然OKで、サボイアも付属のドーリーに乗せて並べてもいのですが、ちょっと収まりが悪いかなという感じです。
一緒に展示するならば見栄えを良くしたい。ということで、専用の展示ベースを自作してみました。
劇中のシーンをそのままに再現したジオラマを製作しても良いのですが、それはまた大変な作業になるので、今回は劇中のシーンをイメージしたシンプルな展示ベース、オープニングのアジトのシーンをイメージして製作してみました。
ベースに使用したのは市販の額縁(A4サイズ。ガラスではなくアクリルが使われているシンプルな木製フレーム。価格は3000円前後)です。これに青のイラストボードをアクリル板の下にはめ込んで海を再現。砂浜はイラストボードにテクスチャーペイント(砂ライトサンド)を塗布して再現しています。
ここに完成させたポルコのヴィネットとサボイアをおけば雰囲気アリアリの展示ベースの完成です。
■アジトのポルコ完成!
■楽しみ方は自由
今回は紅の豚『アジトのポルコ』をテーマに、ポルコのヴィネットにサボイア飛行艇組み合わせたことで、より紅の豚の世界観を楽しめる作品になりました。これもまたプラモデルならではの楽しみ方のひとつだと思います。自由な発想でぜひ紅の豚『アジトのポルコ』の製作にチャレンジしてみてください。
さて、次回は何を作りましようか?
■せっかくなのでマダム・ジーナも作ってみました
1/48サボイアS.21Fのキットには10センチほどの立ちポーズ(ホテル アドリアーノで歌うシーンのドレス姿)のマダム・ジーナのフィギュアが付属しています。今回の作品とはシーンが違うので組み合わせてはいませんが、せっかくなので色を塗って仕上げてみました。
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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