自作ディスプレイベースで雰囲気アップ!「アジトのポルコ」&「サボイアS.21F」の完成!【達人のプラモ術<アジトのポルコ>】

■キット付属のドーリー(台車)を製作

飛行艇は陸上機と違って脚を装備していません、サボイアもしかりです。とはいうものの、整備や保管にためは地上に引き上げなくちゃいけません。そこで使われていたのが専用のドーリー(台車)でした。

キットにリアルな専用ドーリーが付属しており、完成した機体を展示する際にスタンドとして使用できるようになっています。こうしたセンスの良い小物がモデルを引きたててくれるので、リアルに塗装して仕上げてやりましょう。

<Before>組み上げた状態

<after>木をイメージして塗装した状態

▲完成した機体を付属のドーリー(台車)に乗せた状態。こうしてみると換装されたエンジンが意外に大きいということが分かる

 

■オリジナルの展示ベースを作る

今回の主役は『アジトのポルコ』です。雰囲気のあるヴィネットなので単体展示でも全然OKで、サボイアも付属のドーリーに乗せて並べてもいのですが、ちょっと収まりが悪いかなという感じです。

一緒に展示するならば見栄えを良くしたい。ということで、専用の展示ベースを自作してみました。

劇中のシーンをそのままに再現したジオラマを製作しても良いのですが、それはまた大変な作業になるので、今回は劇中のシーンをイメージしたシンプルな展示ベース、オープニングのアジトのシーンをイメージして製作してみました。

ベースに使用したのは市販の額縁(A4サイズ。ガラスではなくアクリルが使われているシンプルな木製フレーム。価格は3000円前後)です。これに青のイラストボードをアクリル板の下にはめ込んで海を再現。砂浜はイラストボードにテクスチャーペイント(砂ライトサンド)を塗布して再現しています。

ここに完成させたポルコのヴィネットとサボイアをおけば雰囲気アリアリの展示ベースの完成です。

▲カットしたイラストボードにテクスチャーペイントの「砂ライトサンド」を塗布。乾燥後に波打ち際はエアブラシを使ってホワイトで塗装している

▲タミヤが発売している情景テクスチャーペイント。使用したのは「砂ライトサンド」。ペースト状で、塗布するだけでOK。乾くとザラザラした表面になり、砂の質感をリアルに表現できる。今回はイラストボードの上に塗布してポルコアジトの砂浜を再現。価格880円

▲A4サイズの額縁に青のイラストボード挟み込んで海を再現。アクリル板の上からテクスチャーペイントを塗布したイラストボードを貼り付けて砂浜を再現。シンプルだがオープニングシーンをイメージしたベースの完成だ

▲アジトのポルコとサボイア飛行艇を完成したベースに配した状態

 

■アジトのポルコ完成!

▲使用しないデカールを使ってフレームに『PorcoRosso』のロゴを入れてみた

 

■楽しみ方は自由

今回は紅の豚『アジトのポルコ』をテーマに、ポルコのヴィネットにサボイア飛行艇組み合わせたことで、より紅の豚の世界観を楽しめる作品になりました。これもまたプラモデルならではの楽しみ方のひとつだと思います。自由な発想でぜひ紅の豚『アジトのポルコ』の製作にチャレンジしてみてください。

さて、次回は何を作りましようか?

 

■せっかくなのでマダム・ジーナも作ってみました

1/48サボイアS.21Fのキットには10センチほどの立ちポーズ(ホテル アドリアーノで歌うシーンのドレス姿)のマダム・ジーナのフィギュアが付属しています。今回の作品とはシーンが違うので組み合わせてはいませんが、せっかくなので色を塗って仕上げてみました。

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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