■ボディの研ぎ出し
しっかり乾燥させたボディですが、右ドアとボンネット上に細かいゴミの付着、またルーフの塗装面の一部にゆず肌(ザラつき)が生じていました。こうした部分は塗装面の研ぎ出しで修正していきます。それにしても事前にしっかり注意したつもりでも、ホコリはどこからともなくやってくるんですよねぇ…。
塗装面に付着したホコリは研磨スポンジの1000番で研ぎ落していきます。幸い今回は塗装表面にホコリが付着しただけなので、簡単に研ぎ落すことができました。しかし塗料内にホコリを取り込んでしまっている場合は、簡単には取れないので、慎重に研ぎだしていく必要があります。
研磨作業でもし下地が出てしまった場合は、タッチアップ塗装が必要になります。ザラついた塗装面は1000番→1500番→2000番(※水研ぎ)で、表面を平滑に研ぎ出していきます。その後2000番→コンパウンド粗目→コンパウンド→細目→極細の順番でボディ全体を研ぎ出していきます。この際にボディ表面の凸部分は下地が出てしまいやすいので、保護用に小さく切ったマスキングテープを凸部分に貼っておくと良いでしょう。
またコンパウンドは、コンパウンド用クロスや研ぎ出しクロスを使いますが、達人の場合、細かな部分や凹凸のある部分は指先に直接コンパウンドをつけて研磨しています。パーツの形状に応じて、力加減をコントロールできるので、研ぎ過ぎで下地が出てしまうといったとトラブルを抑えることができます。
<ボディ乾燥後の塗装面check!>
※水研ぎ
塗面を平滑にするため研磨材(ここでは研磨スポンジ)に水をつけながら研磨すること。研磨カスで目詰まりしにくい、研ぎ味が長持ちするといったメリットがある。
■フロントスポイラーの塗装
ボディはフロントの大型スポイラー下側部分を赤で塗装する必要があります。フロントブレーキ冷却用エアダクトなど複雑な形状をしているので、マスキングがちょっと難しいのです。小さくカットしたマスキングテープをパッチワークよろしく貼り込んで、しっかりとマスキングしておきます。
塗装はタミヤ缶スプレーの「TS-86ピュアーレッド」を使いました。スポイラー部分は凹凸が多いので、一気に色を乗せるのではなく、シュッシュッとショートストロークで吹き付けることで、奥まった部分も均一に塗装できます。塗装後10分程度してからマスキングテープをはがしてそのあとしっかり乾燥させます。ピュアーレッドのはみ出しは、コンパウンドとタッチアップで修正します。