製作のハイライト「大判ストライプデカールの貼り方」を解説【達人のプラモ術<ポルシェ935マルティーニ>】

■ボディ両側のストライプを貼る!

さて、ボンネットとルーフ上のストライプを貼り終えたら、いよいよオーバーフェンダー上のストライプを貼っていきましょう。今回の作業のハイライトです。

デカールは2分割されており、それを重ねていきます。

平面のデカールを曲面に貼り込んでいくのにはちょっとコツがあります。カルトグラフのデカールはフィルムに柔軟性があるので、かなり曲面でも馴染ませることができます。しかし部分的にはマークフィッター使用してもシワが生じやすいので、オーバーフェンダーのRのきつい部分にかかるデカールに2ミリ程度切れ込みを入れ、デカールのシワを逃がしています。切れ込みを入れすぎるとストライプに段差が生じてしまうので要注意です。

▲オーバーフェンダー上のデカールは、左右それぞれ上下2枚をオーバラップさせながら貼ることで、曲面にもしっかりと馴染ませられるようになっている

▲ボディ外側からストライプを貼っていく

▲フェンダー上のインテーク部分の切り欠きをガイドにすると位置決めがしやすい

▲Rがキツくデカールが馴染ませにくい部分はマークフィッターを塗布して濡らした綿棒で馴染ませていく

▲デカールが浮いてシワが出来る箇所は、デザインナイフで2ミリほど切れ込みを入れて密着させる

▲外側のストライプを貼り終え、1時間ほど乾燥させたら、内側のストライプを同じ要領で貼っていく。外側のストライプが乾いていないと内側を貼っている時に位置がズレてしまうので気を付けたい

▲ストライプを貼り終えたら、ゼッケンやスポンサーデカールを貼っていく

 

■デカール貼り完了!

デカールが貼り終わりました。質の良いカルトグラフ製なので。定着性が良く、正直貼りやすかったです(笑)。

失敗しないコツは焦らないこと。1枚ずつ丁寧に貼っていく、しっかり密着させる、位置修正の際はたっぷりと水をつける、といったところです。もし破れたり傷ついた箇所が出たらは、あとから塗装でタッチアップしていけばOKです。

さて次回は、デカールの水分が完全に抜けるまで乾燥(最低でも3日以上)させた後、クリアーでデカールの上からボディのオーバーコート塗装を行い、再び研ぎ出します。乾燥させている間に足回りやインテリの製作も進めておきましょう。

それではまた次回をお楽しみに!

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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