1.「マップ」で乗り換え検索が可能に
標準の「マップ」アプリが日本の“乗換案内”に対応します。従来は、車や徒歩での経路は検索できましたが、交通機関を利用する経路検索はできませんでした。
止むを得ず「Googleマップ」を使ったり、他の乗換案内アプリを併用していた人が多いのでは?
iOS 10にアップデートしたら、「マップ」で目的地を検索して、すぐに電車利用を含めた経路を検索でき、運賃もチェックできるようになります。
また、ユーザーが行きそうな場所を先読みして、そこへの最短ルートを提案してくれる機能も追加されます。
2.「メッセージ」が楽しくなる
「メッセージ」アプリの機能が大幅に拡張されます。
例えば、手書きのメッセージやステッカー(スタンプ)が送れたり、背景にアニメーションを表示できたり、写真やメッセージを隠した状態で送信して、スワイプするとそれを確認できたり……。
友達とのコミュニケーションがより楽しくなること請け合いです。
3. 撮った写真が自動的に整理される
「写真」アプリに「メモリー」という機能が追加されます。iPhoneで撮った写真を自動で分類され、思い出を振り返るときに写真が探しやすくなります。
人物や被写体、撮影場所などを認識して分類する仕組みで、すでに同様の機能を備えている「Googleフォト」に追いついた、と言ってもいいかもしれません。
なお、分類された写真で簡単にムービーを作成することも可能。これは、iPhoneらしい新機能と言っていいでしょう。
4. 持ち上げるだけでスリープ解除
従来のiPhoneでは、画面をオンにするには電源ボタンかホームボタンを押す必要がありました。
iOS 10では、端末を手に取るだけでスリープを解除できます。つまり、ポケットや鞄からiPhoneを取り出すだけで、すぐに通知を確認できるようになります。
5.「Apple Music」は歌詞表示に対応
「ミュージック」アプリのデザインを一新。聴き放題の「Apple Music」を利用している場合は、「For You」に日替わりのプレイリストが表示され、ストリーミング中の楽曲の歌詞表示にも対応します。
ただし、他の音楽配信サービスでもそうですが、すべての楽曲の歌詞が表示されるわけではないと思われます。
6. スマート家電をコントロールできる
iOS 9から搭載された機能に、スマート家電を一括管理してコントロールできる「Homekit」というものがあります。日本ではまだ対応する製品が少ないため、ほとんど普及していませんが、 iOS 10には新しい「Homekit」アプリが標準搭載。日本で利用できる対応製品が増えることも期待されています。
7.「Siri」の利用シーンが広がる
従来はアップル純正アプリにだけ対応していた「Siri」が、広く一般の開発者に開放されました。iOS 10にアップデート後は、一般のアプリでもSiriの音声エージェントを応用するなど、活用の幅が広がりそうです。
ほかにも検索機能や通知機能が強化されるなど、細かい部分での使い勝手の向上を期待できそうです。
また、iPhone 6s/6s Plusを使っている人は「3D Touch」の機能強化にも要注目。「カレンダー」「天気」「株価」などのアプリで、ワンタッチで詳細な情報を表示できるようになります。
iPhone 7を買わずとも、現在愛用中のモデルをiOS 10にアップデートすれば、タダで“iPhone 6.5”に機種変更したような気分になれるかも!?
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iPhoneはつまらない!だからクラウドスマホを作った
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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