■ウェザリング塗装は楽しい…しかし奥は深い!
近年は、泥の表現、あるいは錆の質感再現、退色感を表現する塗料や、塗料が剥げて下地が露出した状態を再現するチッピング液など、ウェザリング塗装用の塗料やテクスチャーが国内外のメーカーから数多く発売されていて、それはもうものすごく充実しています。
例えば泥ひとつとっても『東部戦線泥セット』といったピンポイントなアイテム(東部戦線と西部戦線では泥の色が違うのだそうです…)もあり、汚し塗装とは奥の深い世界なのだと痛感してしまいます。
こうしたテクスチャーや塗料を使用することで、ディープでリアルな汚し塗装を再現できるワケですが、今回はビギナーでも簡単にウェザリングを楽しめるベーシックなアイテムでウィリスMBを仕上げてみました。
■まずは車体を完成させる
前回、ライトブルーであえてムラを残して仕上げたボディに、エンジンを搭載したフレームを合体。可倒式のウインドシールドにはクリアパーツを接着し、メータパネルやサイドマーカー等の細部塗装を施して組み上げます。本来のミリタリー仕様では車体左側にスコップと斧を装備し、車体後部にジェリ缶(ガソリン缶)を搭載していますが、サーファー仕様という事であえて取り付けていません。
装備品の取り付けの是非は好みで良いと思いますが、戦場じゃないから流石に斧はマズイでしょうねぇ。バックミラーも本来なら左右に必要なはずですが、今回は雰囲気重視でキットオリジナルの運転席側のみとしています(よく見たらウインカーもないな…)。
■ステッカーチューンで60年代を演出
完成した車したライトブルーのウィルスMB。こういう仕様もも悪くないな思いつつ、もうひとつヒネリを効かせたいとも思いまして。手持ちのカーモデル用デカールから、いかにも60年代風のクルマに貼られていたであろうステッカー、“ダンロップ”とか“チャンピオンプラグ”とか、“モービル1エンジンオイル”といったロゴのデカールを車体各部に貼ってみました。
ボンネットサイドにはライトメーカーの“CIBIE”を貼ったけれど、ホントは猫の顔で当時人気だった“マーシャル”にしたかったな…。
デカールを貼りながら、69年にテレビで大人気を博した『丸善ガソリン100ダッシュ』の小川ローザのCMを思い出したりしたんだけれど…、今の人は知らないだろうなぁ。
さておき、懐かし系のステッカーデカールを貼ったことで、60年代に走っていたよね感がアップしたと思います。
1/24旧車用のステッカーデカールは、現在なかなか入手が難しいかもしれません。画像データはネット上に豊富にあるので、自作デカールで再現もありだと思います。