【iPad Hacks_49】
Appleが発表した「iPhone 15」では、新たにUSB-Cコネクタが採用されたものの、「iPhone 15」と「iPhone 15 Pro」ではデータ転送速度に大きな差があることが話題に。
そういえば、先行してUSB-Cコネクタを搭載していた「iPad」シリーズでは、USB-Cコネクタの仕様が、どのようになっていたのでしょうか?
本稿では改めてUSB-Cコネクタの概要をおさらいしたうえで、現行のiPadのラインナップについて、USB-Cコネクタの仕様をチェックしていきます。
■そもそもUSB-Cコネクタとは
「USB Type-C」は、iPhoneシリーズでこそ新搭載が話題になっていますが、決して新しい存在ではありません。そもそもは「USB 3.0 Promoter Group」が2014年に規格化した規格であり、2023年現在では、PCやタブレット、スマートフォンなど、多くの機器で一般的に採用されている端子です。コネクタの形状は、楕円形になっており、上下の向きを意識せずに抜き差しできることが特徴。なお、Appleでは、これを「USB-C」と表記しますが、先述した「USB Type-C」と同義です。
そして「USB」では、“お馴染み”といっても過言ではない注意点があります。それは、コネクタが形状が同じでも、規格の世代によってデータ転送速度や外部モニターへの映像出力機能の有無、給電時の出力などが異なるということ。特に、USB-Cとしてカバーしている規格の世代はかなり幅広く、名称も複雑。インテル社が開発した高速データ転送規格である「Thunderbolt(サンダーボルト)」も混在します。暗記しようとするのは現実的ではありません。
ちなみにデータ転送速度については、主に以下のような規格があります。
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