iPadのUSB-Cってどんな仕様だっけ? 新iPhoneのUSB-Cに見合うiPadをチェック|iPad Hacks

■iPhone 15/15 ProのUSB-Cの違い

話題のiPhone 15シリーズで搭載されたUSB-Cコネクタがどうなったか。

「iPhone 15/iPhone 15 Plus」は、UBS-Cを搭載したものの、仕様はUSB 2(USB 2.0)で、データ転送速度は最大480Mbpsでした。

従来のiPhoneシリーズで採用されていたLightningコネクタが、USB 2対応で最大480Mbpsだったたので、コネクタの形状は変われど、データ転送に関する使用感は変わり映えしません。

一方、「iPhone 15 Pro/Pro Max」は、USB 3(USB 3.2 Gen 2)を搭載し、データ転送速度は最大10Gbpsをサポートしました。データ転送速度がLightningコネクタの20倍にUPしたことになるので、iPhoneで撮影した動画のデータをMacやPCへ移動させやすくなっています。

表組2

▲iPhone 15シリーズのUSB-Cコネクタが対応する伝送速度の目安

 

■iPadシリーズのUSB-Cコネクタの仕様をチェック

さて、9月のApple EventではiPadシリーズの発表はありませんでしたが、改めてコネクタ周りの仕様についておさらいしていきましょう。

iPadシリーズも22年秋に発売された「iPad(第10世代)」がUSB-Cポートをサポートしたことで、一部併売されている旧世代モデルを除き、ラインナップのすべてがUSB-Cポートを搭載したモデルになっています。

各モデルが搭載するUSB-Cコネクタのデータ転送速度は、以下の通り。

・iPad(第10世代):USB 2.0(最大480Mbps)
・iPad mini(第6世代):USB 3.1 Gen 1(最大5Gbps)
・iPad Air(第5世代):USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)
・11インチiPad Pro(第4世代)/12.9インチiPad Pro(第6世代):Thunderbolt 3(最大40Gbps)、USB 4(最大40Gbps)、USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)

こうしてみると、iPhone 15/15 Plusと、iPad(第10世代)のデータ伝送速度が同等であることや、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxが、「M1」チップを搭載したiPad Airと同等であることなどが見えてきます。また、「M2」チップを搭載するiPad Proは、Thunderbolt 3やUSB 4をサポートしていて、 頭ひとつ抜きん出ていますね。

*  *  *

もし、iPhone 15で撮影した動画データをiPadで編集する場合、有線接続でのデータ転送を選択するならば、どのiPadでもデータ転送速度にそこまで差はないと言えそうです。むしろ多くの場合、AirDropを使った方が良いかもしれません。

表組3

▲iPadのUSB-Cコネクタが対応する伝送速度の主な目安

一方で、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxで撮影した動画を取り込むならば、iPad Air(またはiPad Pro)に、USB 3.1 Gen 2以降に対応したケーブルを使うことで、ポテンシャルを十分に活かせるだろうと予想できます。「iPhone 15 Proに合わせてiPadも検討するとしたら、まずiPad Airを」と覚えておきましょう。

>> [連載] iPad Hacks

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X(Twitter)

 

 

 

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