■まずどのタイプを組むかを決める
インストは組み立ての解説のみで58ページ! 飛行機モデルの解説書としてはボリューム満点であります。でも駐機状態、短距離離陸状態、垂直着陸状態どのタイプを組むかで分かりやすくなっているのでご安心を。
今回は悩みましたが、B型の特徴でもある垂直着陸状態、機体のリフトファンカバーが開いた状態でスタンドモデルとして製作していこうと思います。
またデカールはアメリカ空軍をはじめ3か国7種類が付属しており、海上自衛隊の自衛艦『いずも』で着艦訓練をおこなったアメリカ海兵隊VMFA-242バッツ指揮官機のデカールが付属しているのもうれしい限り。ステルス機は塗装は地味ですが、F-35Bはリフティングファンのカバー内側に、国籍マークや派手な部隊マークが入れられているのが楽しいですね。
■ヒコーキ好きモデラーの戯言…
実は、当初ズングリムックリでカッコよろしくないなぁ思っていたF-35なんですが、最近ちょっと見直しましてですね。その理由がタミヤのボックスアートなんですね。A型にしても、今回のB型にしても、ボックスアートは機体の特徴が迫力満点に描かれていて、これが実にカッコよろしいんですよ。購入意欲をそそられちゃいます。
で、唯一不満なのが、これは仕方がないのだけれど、F-35はロービジ塗装(Low visibility/低視認性塗装)なので、どこの国も機体は基本的に同じ塗装だし、マーキングも地味なモノトーンばかりなんですよね。
今回のB型では、ちょっと派手なデカールも付属していますが、派手なマーキング大好きアメリカ軍のパイロットもよく我慢してんなー、とつくづく思います。スケールモデル的にもロービジ塗装は悩ましいですが、そこが面白くもあり、またモデラーの腕の見せどころ、個性の見せどころで楽しいんですけどね。ということで今回はここまで。
次回も1/48 F-35Bの製作を進めます。乞うご期待!
>> [連載]達人のプラモ術
<製作・写真・文/長谷川迷人>
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