キット最大の見せ場!ウエポンベイの塗装を攻略!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】

■黒立ち上げ塗装

前回製作した前脚収納庫もそうでしたが、今回製作したウエポンベイもまた黒立ち上げ塗装をすることで、超絶な内部ディテールが際立つようにしています。

ここでの黒立ち上げ塗装とは、下地に黒色を塗装し、そこに指定色(機体内部色となる白)をエアブラシを使い塗り重ねていくことで、白の単色塗装ではベタな仕上がりになりがちな複雑なディテールの陰影を際立たせるためのグラデーション塗装、という意味合いがあります。

下地となる黒は缶スプレー、GSIクレオス「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラック」を使用。サーフェイサーですが適度な半艶の黒に仕上がってくれるので黒立ち上げ塗装にオススメです。

▲黒立ち上げ塗装のため「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラック」で下地を黒で塗装しておく

▲GSIクレオス「Mr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラック」(770円)塗膜が薄く滑らかに仕上がりになるモールドも潰れにくい。缶スプレータイプのサーフェイサーだ(ビン入りタイプもある)

 

■組んでから塗装する

ウエポンベイ内部は隔壁や複雑な配管類が別パーツ化されており、個々に塗装指示がなされています。しかし内部の基本塗装が艶消しの白となっているので、ここは組み上げてから塗装した方が効率よく作業が進められます。また指定ではタミヤカラーの「XF-2フラットホワイト」が指定されていますが、塗装は「Mr.カラー 316番(ホワイトFS17875米海軍機標準塗装色)」を使用しました。

凸モールドで再現されている配線類は黒、赤、シルバーで塗り分けが指示されているのですが、ここはタミヤエナメル塗料を使って筆塗りで仕上げていきます。

ウエポンベイ内部の白塗装はラッカー系のMr.カラーを使用しているので、上からエナメル塗料の赤を塗り重ねても、溶け出してくることがありません。またエナメル塗料は伸びが良いので、今回のような配線の筆塗りに適しています。

▲今回機体内部色のホワイトとして使用したGSIクレオス「Mr.カラー 316番(ホワイトFS17875米海軍機標準塗装色)」(167円)。米空軍の機体下面、脚収納部などに使用されているわずかにアイボリーががったホワイト

▲ブラックを下地に黒立ち上げ塗装。上から薄め液6:塗料4で希釈した「Mr.カラー316番ホワイト」を塗装していく。この際、ベタ塗りするのではなく、パーツの凸部分の陰に僅かに下地の黒が残るようなイメージで、あえて濃淡が残るようにエアブラシで吹きつけていく。塗料が濃いとベタ塗りになりやすい(せっかくのディテールが潰れてしまう)ので要注意

▲「Mr.カラー 316番」で塗装を済ませたウエポンベイ。ここからの配管、配線類等の塗り分けはエナメル塗料を使っての筆塗りとなる

▲ウエポンベイ内部と併せて胴体下面の内側もインストの指定に沿って「Mr.カラー 316番」で塗装しておく

 

【次ページ】ほとんど見えなくなるけど、チラッと見える超絶ディテールがいいんです

この記事のタイトルとURLをコピーする