キット最大の見せ場!ウエポンベイの塗装を攻略!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】

■スミ入れはダークグレイを使用

配線類の塗装をよく乾燥させたら、ウエポンベイの内側をセミグロスクリアーで軽くオーバーコート。乾燥後にスミ入れを行い、よりディテールの陰影を強調していきます。内部が基本白色ということもあって、今回はダークグレーのスミ入れ塗料を使用しました。

塗装がつや消しの場合、スミ入れ塗料をキレイに拭き取ることができず、シミになってしまうといったトラブルが多々あるのですが、先にラッカー系のセミグロスクリアーでオーバーコートしているので、シミやムラが防げると同時に拭き取りも楽にできます。

▲今回ウエポンベイのスミ入れに使用したタミヤ「スミ入れ塗料(ダークグレイ)」(440円)。ウエポンベイ内部が白なので、スミ入れ塗料の黒を使用するとコントラストが強く付きすぎてしまう。そのため、ダークグレーがオススメだ。使用に際してはスミ入れ塗料を撹拌せずに30分ほどおいて上済みを使うことでちょうど良い感じのコントラストが得られる

▲配線等の塗装にはタミヤカラー「エナメル」(220円)を使用。下地の塗料を溶かすことがなく、塗料自体の伸びも良いので、配線などを描く細かな塗装に適している

▲エナメルト塗料の艶消し赤、ツヤ消し黒で配線や配管類を塗装したのち、セミグロスクリアーでオーバーコート。乾燥後にスミ入れ塗料のダークグレーを塗布することでディテールを強調。画像左側がスミ入れしていない状態、右側のみスミ入れを施した状態だ。パーツの凸部分基部にスミ入れ塗料が残り、ディテールがより強調されている

▲ダークグレーによるスミ入れを済ませた状態のウエポンベイ。補強用リブなどが強調されて良い感じになった。しかしこのあといくつかパーツを取り付けなくてはいけない。スミ入れ乾燥後にもエアブラシを使いフラットクリアーをオーバーコート(厚塗り不可)することで、墨入れとツヤのトーンを整えている

▲主桁A-73 (脚収納部)もウエポンベイと同様に黒立ち上げ塗装する

 

■慌てず騒がず、でも急いで製作を進めます!

しかし、ワンパーツでよくもここまで再現したなぁと驚かされるウエポンベイ内部ですが、配管類のパーツを取り付けるとさらに立体的にディテールが、これでもかってくらい主張してきます。配線類等内部を指定通りに塗り分けるのは、なかなかに大変です。実のところ塗装に半日かかってしまいました。しかしここは本キットの見せ場です、丁重に仕上げていきましょう。

まぁ胴体下側で、さらにウエポンを搭載すると、内部は半分以上見えなくなってしまいますが、ミサイルの奥にチラリと見える超絶ディテールがモデラー心をそそります。

①塗装、スミ入れが完了したウエポンベイを機体下面に取り付け

②ウエポンベイの上から主桁パーツを被せるるように取り付け。これにより開口部の多い胴体の剛性もしっかりと確保

③そして胴体を上下合体(まだ仮り組み状態)することでウエポンベイの完成

自分で作っておいて言うのもアレですが、このディテールは凄い! このあとウエポンを搭載して扉がつくので、半分以上見えなくなってしまうのが残念です。

 

■はたして6回で終わるのか…

製作3回目、残すところ3回だというのに思いのほか製作が進みません。いや焦ってます。インストのページをめくるごとに、ディテール再現の凄さ、工夫された組みやすさ、そしてパーツの多さにタミヤの本気を感じさせられております。まだまだやることが山積みです(焦)。これは製作をペースアップしないといけません。

ちなみに本キットは模型製作の経験がある人が毎日コツコツと本キットの製作を進めたとしても、ゆうに一ヵ月以上楽しめるキットだと思います。

次回は特徴的なエンジンノズルの製作とウエポン類の製作を進めます、お楽しみに!

またタミヤyoutube動画配信において本キットの解説が公開になりました。そちらもぜひご覧ください。

>> [連載]達人のプラモ術

<製作・写真・文/長谷川迷人>

 

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