■しつこい汚れがケースについた時は?
では、皮脂などが溜まって取れにくい汚れとなっている場合や、砂や埃などをかぶってしまった場合などはどうするのが良いのでしょうか。
これについては、Appleが公式のヘルプページで紹介しているApple Watchのケースをクリーニングするための手順を追うのが良いでしょう。
準備としては、Apple Watchを充電器から外し、本体の電源を切っておきます。ストラップバンドとしてレザーバンドを使っている場合には、濡れると染みができてしまいますので、この時点でケースから外しておきましょう。
準備ができたら、“糸くずが出ない柔らかい布”を用いて、汚れを拭き取っていきます。もし、これで汚れが十分に落ちるのであれば完了です。
一方、軽く拭いても落ちない汚れだったり、スピーカー部分にゴミが入り込んでいるような場合には、水洗いをしていきます。蛇口から弱めの水流でぬるま湯を出し、Apple Watchをすすぎます。注意点として、この際に、石鹸や洗剤を使ってはいけません。また「Apple Watch Series 1」や「Apple Watch (第1世代)」などの古い機種は、防沫性能と耐水性能を備えているものの、水に浸すことは推奨されていないので注意しましょう。
この際、もしApple WatchのDigital Crown(リューズ部分)が動きづらくなっていたり、動かしづらかったりする場合には、ぬるま湯で流しながら、Digital Crownを回したり押したりし続けます。
すすぎが終わったら、“摩擦が起きにくく糸くずの出ない布”や、“高吸水クロス”を使ってApple Watchを拭いて乾かしましょう。Digital Crownの表面や、Digital Crownとケースの隙間などに水分が一切残らないように拭き取るように気をつけます。
このように、Apple Watchのクリーニングには、マイクロファイバーのクロスや高吸水クロスがあると安心です。ECサイトを検索すれば1000〜1500円程度で入手できますので、あらかじめ準備しておくことを勧めます。
とはいえ、実際には、Apple Watchを予期せずに汚してしまい、急に洗浄したくなったタイミングで、専用のクリーニング用の布を自宅に用意できているとは限りません。
そうした場合に、ハンドタオルやティッシュペーパーなどで念入りに水を拭きとったとしても、Apple Watchが急に壊れるという可能性は低いでしょう。ただし、デバイスの表面に糸くずが付着してしまったり、細かい傷ができたりする可能性はゼロではありませんし、水分が残っているとデバイスの劣化を招く可能性もあります。後の下取りなどを想定している人は、こうした部分にも注意しつつ、自己責任で判断するようにしてください。
■ストラップバンドの手入れ方法
続いて、ストラップバンドの手入れ方法をチェックしましょう。これは素材によって異なるので、使っている製品ごとに異なります。Appleの公式ヘルプページでは、
(1)レザー製バンド
(2)スポーツ系バンド
(3)ファインウーブンバンド
(4)Hermès バンド
(5)その他のバンド
の5つに分けて紹介されています。
例えば(1)レザー製バンドでは、「糸くずの出ない柔らかい布でレザー部分を拭く」、そして「汚れがしつこい場合には、きれいな水で布を軽く湿らせてから拭き、バンドを十分に乾かす」といった具合です。
* * *
Apple Watchの手入れについては、これまであまり具体的にチェックしていなかった人も多いかもしれませんが、これを機に、ぜひ公式から推奨されている手順を頭に入れておきましょう。
<文/井上 晃>
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X
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