■まずはボディから製作!
いや小さい。マジ小さくてカワイイです。初版発売時のボディカラーの指定は赤や紺といったソリッドカラーだったのですが、今回は新たにイタリア国旗をイメージしたトリコロールカラーのストライプやゼッケンのデカールが付属。これが実にカワイイと言うか、チンクエチェントに実に似合っているので、インストの指示とおりにアイボリーホワイト塗装で塗装していきます。
以前のカーモデル製作と同じく、インストの製作順番ではなく、まず乾燥に時間が必要なボディの塗装からスタートします。
今回はインストの指示にある缶スプレーを使ってボディを塗装していきます。指定色はタミヤ缶スプレー「TS-7レーシングホワイト」。アイボリーがかった白です。個人的には明るいグレーとか、ベージュといったカラーでもストライプが似合う気がするので、好みでボディカラーを変えてもいいでしょう。
■パーティングラインの処理と下地塗装
ボディはパーティングラインがプレスラインに沿っているので、ほとんど気にならないのですが、リアウインドウの両サイド部分のみを研磨処理、缶スプレーのグレーサーファイサーで下地塗装を済ませます。
■缶スプレー塗装のコツ
エアブラシ塗装が普及したこともあり、缶スプレー塗装は苦手と言うモデラーさんが意外に多いんですね。塗料が垂れてしまう、塗装面に泡が出てしまう、ムラになる、といったトラブルに泣かされた経験が多いようです。確かにエアブラシのように吹き付けのコントールができないので難しい一面はありますが。ちょっとしたコツを掴んでしまえば失敗は少なくなります。
【失敗しないコツ その1】一度に吹き付けない
缶スプレーは一度に塗料が出るので、ブワッとイッキに吹き付ければキレイに塗れるはず、というのは大間違い。薄く吹き付け→乾燥→吹き付けと重ねていくことで均一でムラのない仕上がりが得られます。イッキに吹き付けたら、それこそ塗料が垂れて塗装面が台無しになってしまいます。
【失敗しないコツ その2】吹き付けは距離と缶を動かすスピードのバランスが大事
よく缶スプレーは30センチ程度離して吹き付けるといいと言われるようですが、カーモデルように光沢仕上げを求める場合、30センチは離しすぎだと思います。塗装面が梨地になってしまい、思うような光沢が得られません。近すぎ離しすぎは論外ですが、ポイントは距離と缶を動か素早さです。
光沢塗装であれば15センチから20センチの距離を保つ。そして近い距離で吹き付けるなら缶を動かすスピードを速く、距離を離して吹き付けるのであれば缶を動かすスピードを落とすようにします。また缶を往復させての吹き付けは折り返し部分が厚塗りなってしまうのでNGです。缶を右から左、上から下といった具合に常に一方向に缶を動かして吹き付けるように意識してください。