■編集ソフトは無料ソフトで十分。まずは「Microsoft Clipchamp」「iMovie」から
YouTubeに動画を公開する前には、撮影した動画をカットしたりテロップを付けるなど、PC上で動画編集もしたいという人もいるかもしれません。
簡単な動画編集なら、Windowsは「Microsoft Clipchamp」(Windows11)や「ビデオエディター」(Windows10)、Macは「iMovie」が無料で利用できます。まずは不要な部分をカットすることと簡単なテロップ付けから始めてみると良いでしょう。
動画編集はとても時間がかかります。ある程度慣れてきたら、動画編集ソフトはプロも使う有名な動画編集ソフト「DavinciResolve」に切り替えてもいいでしょう。
動画編集の段階で、収録音声からノイズを除去するWaves Audioの「Clarity VX」(セール等で7000円以下で購入できることが多い)と、反響音を除去する「Clarity Vx DeReverb」(同)があると音声収録のハードルもぐっと下がります。ただ、これを使う上でも「DavinciResolve」などプラグイン対応の動画編集ソフトが必要です。
* * *
ノートPC(Mac)やiPhoneでの撮影と編集環境を紹介してきましたが、あとは撮影環境に応じてクリップ式のLED照明などを追加すれば、誰でもお手軽にYouTuberを始められます。
ここまで紹介してきた機材やソフトは、PCやスマホを除くとどれも1万円以下。YouTuberを始めるために必要な機材はこの程度で良いんです。
大事なことは、視聴者に見てもらえる面白い内容を考えて、継続して動画を収録して、動画を発信し続ける“やる気”です。まずはお手軽な方法でYouTuberを始めてみてはいかがでしょうか。
<取材・文/折原一也>
折原一也|1979年生まれ。PC系出版社の編集職を経て、オーディオ・ビジュアルライター/AV評論家として専門誌、Web、雑誌などで取材・執筆。国内、海外イベント取材によるトレンド解説はもちろん、実機取材による高画質・高音質の評価も行う。2009年によりオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員/ライフスタイル分科会副座長。YouTube
【関連記事】
◆YouTuberを1年続けて分かった動画制作で本当に役立った機材、要らなかったかった機材
◆総額10万円ちょい!サブスク音楽時代のピュアオーディオ最初の一歩はマランツ×JBLで決まり!?
◆スマホ用3軸ジンバル、DJI「Osmo Mobile 6」は手ブレ補正どころか映像クリエイター向け?