これぞクレーン車!イエローカラーのタダノ ラフテレーンクレーン車体が完成!【達人のプラモ術<タダノ ラフテレーンクレーン>】

■ブーム先端のライトは光硬化樹脂を使用

ブームの先端とオペレーター席のルーフ部分、旋回台には、作業用の小ライトが装備されています。キットはライト部分がクリアパーツで再現されていますが、サイズが小さく接着の際にクリアパーツが曇る恐れあるので、テールランプの製作で使用した光硬化樹脂に置き換えています。

同時にオペレーター席のワイパーや無線用のアンテナといった外装パーツを取り付けていきます。ワイパーはフロントガラスに加えて、オペレーター席の天板ウインドウにも取り付けられており、何でこんな場所にワイパー?と思いましたが、そうか、雨天時の視界が悪くなった時に伸ばしたブームを確認するためだということだと思います。いかにも建機らしい納得のワイパー配置です。

▲ブームとオペレーター席のフレームに装備される小さいライトは、レンズ部分をテールランプ製作で使用した光硬化樹脂(星の雫ハードタイプ)に置き換えている。パーツが小さいので樹脂の充填作業はランナーにパーツが付いた状態で行った方がやりやすい

▲抜群に視界が良さそうなオペレーター席は、フロントガラスと天板ウインドウにワイパーが装備されている。

 

■工程27:アウトリガの製作

さて長かった製作もラストとなるアウトリガの製作です(まだデカール貼りとウエザリングが控えていますが)。

実車では車体下に収納されており、作業時に伸ばしたアウトリガのアームがⅩ型に広がる構造となっています。キットでは収納状態と展開状態をパーツの差し替えで再現しています。アウトリガはクレーンのブーム同様に可動させることは難しくなかったとは思いますが、パーツが多くなり組み立てが煩雑になるので、パーツの差し替えでの再現は正解だと思います。

組み立ては格納状態と張り出し状態のアームを4本ずつ組んでいきます。インストではそれぞれ×2となっていますが、前後各4本組んでいきます。パーツは左右分割で合わせ目の接着線が目立つので、特に張り出し状態パーツF9・F10は丁重に研磨して合わせ目を消す必要があります。

【アウトリガとは】
建設現場で作業車両を安定させるために、車体から地面にかけて伸ばす可動式アームをアウトリガと言う。クレーン車や高所作業車、コンクリートポンプ車など作業時に重心が高くなる車両では、転倒の危険があるためアウトリガを左右に伸ばすことで、接地している地面の面積を増やし車体を安定させられる。

4本のアウトリガの車体の取り付けは車体裏面の穴にピンを差し込むだけですが、しっかり固定する必要あるので、取り付けの際は、破損を防ぐために車体上部のクレーンを旋回台ごと外しておくことをオススメします。

▲キットのアウトリガはパーツを差し替えることで、収納状態と作業時に伸ばした状態も再現できる(写真はメーカー完成品)

▲アウトリガのパーツは格納状態と張り出し状態のアームがそれぞれ4本ずつ用意されている

▼アウトリガを格納した状態

▼アウトリガを張り出した状態

▲サスペンションの沈み込みによるクレーンの動揺を防ぐためタイヤは浮いた状態となる

▲アウトリガ取り付けの際は、破損を防ぎために車体上部パーツを外しておく

 

【次ページ】ようやく車体が完成!

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