■クレーンワイヤーの取り付け
ワイヤーとフックの取り付けは、なぜか塗装図に解説されています。あえて言うなら工程29となります。
工程11で旋回台を組んだ際に組み込んだワイヤードラムに巻き付けた糸を引き出し、ブームのワイヤーガイドに通しつつ先端まで伸ばした後、クレーンフックを取り付けます。作業中、ワイヤーがガイドから外れやすいので、仮オモリを着けてワイヤーにテンションをかけておくと作業がやりやすくなります。
ワイヤーは付属の黒いカタン糸で再現されていますが、ドラムに巻かれているため糸にクセがついていて、先端に繋ぐフックパーツの重量がないため弛みやすいのが難点。フックパーツを重量のあるメタルパーツにしてくれていれば、糸が弛まなくて良かったんじゃないかと思います(ディテールアッとして希望!)。
■完成した車体の注意点
前回、ブームを支えるアーム(パーツC2)を、塗装ではなくミラーフィニッシュシートを貼り金属感を再現しようとしたのですが、アームの作動が渋くなったため断念。しかし、いざ組み上げてクレーンブームを最大まで伸ばして傾けると、ブームの重量をアームが支えきれず下がってしまうことが発覚。そこで改めて、アームにミラーフィニッシュシートを貼り、グリスを塗ることで伸縮時の動きの渋さを解消すると同時に、クレーンブームを傾けてもしっかりと支えられるようにしました。
また車体と旋回台の接合部が緩くガタが出ていたので、マスキングテープを回転面に貼ることでガタつきを抑えました。
■車体の完成!
製作に関して言えば細かい部分で手がかかるキットですが、組み上がるといやいやどうして、なかなかカッコ良いです。建機です、クレーン車です、イエローカラー似合ってます。アウトリガを張り出してクレーンブームを伸ばした姿に痺れます。細部ディテールまでこだわりを見せるハセガワらしいキットです。
というワケで車体は完成! 次回はデカールを貼りとウエザリング、ディスプレイにもこだわりつつ、リアルなラフテレーンクレーン完成を目指します。お楽しみに!
■完成車体画像
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<製作・写真・文/長谷川迷人>
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